自動運転車の技術を採用し、どこでもタッチスクリーンに変える超小型デバイスが登場

利点だけでなく欠点にも

 小型で持ち運びも簡単、設定も用意、他の類似ガジェットよりも対応可能な画面サイズが大きいことも魅力だ。そしてフィジカルなタッチスクリーンよりも優れる点としては物理的に触れる事が無いので衛生的であるという点があるだろう。

 その一方で、注意しないといけないこともある。プロモーション動画ではまるでGLAMOSがマイクロソフトのKinectなどのような立体認識ができるかのように映されたシーンもあるが、実際には空間上に平面の膜があり、そこを何かが通過すると認識されるものである。また、ズームなどのジェスチャーを見る限り複数タッチにも対応しているようではあるが、GLAMOSを基点に放射線状にレーザーが出る構造のため、GLAMOSとタッチ点に直線を描いたときにタッチ点より外側に来る空間をタッチしても同時に認識されることはない。

 GLAMOSが気になるという方は利点だけでなく、このような欠点も理解した上で決断するとよいだろう。

 リワードとしてはBluetooth機能の有無により約1万3000円の「GLAMOS Basic」と、約1万5000円の「GLAMOS Pro」が用意されており、Bluetooth機能を有するProの方が多少高くなっている。Kickstarterキャンペーンとしては記事執筆時時点(1月28日)で、目標金額に対し既に1400%以上となる1600万円ほどの出資が集まっている。リワード発送予定は2020年7月が予定されている。

Source: Kickstarter, Wikipedia

■Yu Ando
フィンランド在住フリーライター。執筆分野は、エンタメ、ガジェット、サイエンスから、社会福祉やアートに文化、更にはオカルト系まで幅広い。ライター業の傍らアート活動も行っているほか、フィン・日両国の文化を紹介する講演を行うことも。趣味はガジェットへの散財。
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