『ハリー・ポッター』の世界や東京の街並みまで完璧に再現 『マインクラフト』で隆盛する"再現文化"

 広大なフィールドに様々なブロックを配置して世界を作り上げる『マインクラフト』。その人間が持つクリエイティブな欲求を刺激するゲーム性で、今やサンドボックスゲームの代名詞とも言えるメジャータイトルである。

 そんな本作で『ハリー・ポッター』の世界を再現する熱心なユーザーが現れた。作業に使われたのは、ゲーム内部のシステムを改変するオリジナルMOD「Minecraft School of Witchcraft and Wizardry」。まずは下記のトレーラーを見て欲しい。

 2020年1月12日に公開されたこの動画は、『マインクラフト』内で大人気ファンタジー作品の再現を試みる制作チーム「The Floo Network」によるもの。ちなみに本動画は2016年にアップされたトレーラーに続きで、両方を合わせると総再生数は340万回を超えている。

 数年を経て現在も制作が続けられている大作とあってか、内容面は『ハリー・ポッター』の世界観を忠実に再現している模様。ただ建築物や風景を模しているだけでなく、条件に沿ったクエストをはじめ、幾つかの新規要素を収録するようだ。

 とはいえ、版権元に正式な許可を取っていない作品であることは確か。コンテンツの規模や世間の注目度にもよるが、展開次第では開発中止……という事態も起こり得るだろう。

 Modの中には「CutAll」や「CraftGuide」など、ゲームプレイを快適に進めるアシストツールとして許容されるものもあれば、版権元のブランドイメージを傷つけたり、そもそも版権元に対して法律面で問題に抵触するグレーゾーン極まりないプログラムも含まれる。

 実際のケースを挙げると、『マインクラフト』で『ポケットモンスター』のシステムを再現する「Pixelmon Mod」が、版権元の訴えにより配布中止になった事例もあった。必ずしも問題へ発展すると言い切れないが、「Minecraft School of Witchcraft and Wizardry」においても動向に関心が寄せられているのは事実だろう。

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