水溜りボンド『ANN0』密着&インタビュー:止まらない二人が見据える“コンビとしての未来”
「僕らにできることを可視化していきたい」(カンタ)
ーーちなみに、これまでどんなラジオを聞いていたんですか?
カンタ:ダウンタウンの松本人志さんと高須(光聖)さんの『放送室』(TOKYO FM)は聴いてましたね。今だと星野源さんやオードリーさんの『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)を聴いています。
トミー:僕も同世代の方がやってるラジオはチェックしてます。あと、オードリーさんの『オールナイトニッポン』にハマったのが浪人時代だったので、現実逃避だったのかなと思ったんですけど、エンターテインメントを演る側となって分析するつもりで聴いていても、いつの間にかいちリスナーになってるんですよ。それってすごいことだなと。テレビと出すところと、全然違うじゃないですか。それにラジオを聴いてからテレビを見ると、また違う感情が湧くし。それってラジオという媒体にマッチしている証拠だと思うんですよね。
カンタ:実は僕、武道館でやったオードリーさんのイベントにも行っていて。そこに集まったファンの人たちの熱量がすごいんです。「あのラジオを生で見られる!」みたいな。YouTubeをはじめ、メディアが多様化してきましたが、やっぱりラジオにしかない魅力ってあるよなと思いました。声しか聴こえないし、深夜ってのもいいんですよね。そんな魅力が、僕らの活動を通じて、少しでも広がっていってくれたら嬉しいです。
ーー夢だったお正月にラジオ出演という最高の形で2020年をスタートされましたが、2020年はどのような活動を目指していますか?
トミー:新体制になっても、基本的なスタンスは変わらないつもりです。チャンネル的には、誰でも楽しめる動画を創りたいとは思っているんですけど、生き方として安定を求めているわけじゃ全然ないので。挑戦し続けることがやりたいことですし、やりたいことを制御して数字を狙うとかはありません。やりたいことをやる、そのスタンスを崩したことはないんで。それにのっとって、やれることが増えていくという感じですね。
カンタ:5年やってきて「YouTuberにはなれたのかな」という感覚でいます。ただ、“YouTuber”という職業が世間に認められたと感じる一方で、「じゃあ何ができるの」となっちゃう瞬間があるのも事実で。だから、こうやって「ラジオをやらせてもらいました」という経験が、わかりやすく僕らのできることとして可視化されていくのかもしれません。そんなふうに、どんどんできることが見えていく面白い年にしたいですね。
トミー:今はYouTubeチャンネルの『水溜りボンド』と、ごちゃまぜになっている状態ですが、これからコンビとしての“水溜りボンド”がどのくらいまでいけるのか、今年と来年にかかっていると思うので。その挑戦が、つまるところYouTubeで活躍してきたクリエイターが、どんな関係性になっていくのかということにも繋がりますし、それが「業界」と言われるものになるのか、それとも「いちクリエイター」として突き詰めていくのか。そうしたことも含めて、大きな変革期を迎えるんじゃないかなと思います。