Apple Arcadeに年間割引プラン登場? 順調に成長するAppleのサービス部門
2020年、サブスクの収益は2016年比で2倍に
『Apple Arcade』の運営は順調に進んでいるようだが、このサービスを含むAppleのサービス部門全体も着実に成長していると見られている。US版Yahoo!ファイナンスは18日、そんな成長の証拠とも言える記事を公開した。その記事によると、同社が提供するPayサービスである『Apple Pay』の取引量は前年比で2倍以上となり、先行するPayサービスであるPayPalの4倍以上に達した、とのこと。『Apple Music』は会員数こそ最大手の音楽サブスクであるSpotifyに劣るものも、有料会員数に限っては6,000万人以上にのぼっている。
今年から一部の国で提供されるようになったニュースサブスクの『Apple News+』は、提供開始直後48時間以内に20万人がユーザ登録したという。今年始まったAppleのサブスクサービスで特筆すべきは、『Apple TV+』だろう。同サービスのオリジナルコンテンツ『ザ・モーニングショー』は、ゴールデングローブ賞テレビドラマ部門の作品賞と主演女優賞にノミネートされたのだ。
以上のようにAppleの一連のサブスクサービスが好調なことから、同社のサービス部門の収益は2020年には2016年に比べて2倍以上になることが予想されている。さらに複数のサブスクサービスをバンドル化して提供することも計画されているようだ。この計画が実行されれば、さらに同社のサブスクサービスへの加入者が増えることだろう。
iPhoneの販売数が鈍化するなか、Appleはサービス部門を拡充することで成長を維持しようとしているのは明らかである。こうした同社の目論見は、今のところは順調だと言えるだろう。
トップ画像出典:Apple公式サイト「Apple Arcade」ページから画像を抜粋
■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi