Appleのティム・クック氏が今後の新たな動きを示唆 次の発表は“Apple Store”についての展開か?
AppleのCEOティム・クック氏は10月21日、米国ニューヨークで持続可能なエネルギーを促進する非営利団体セレスからサステナビリティ賞を授与された。
ティム・クック氏は、米国のトランプ大統領がパリ協定離脱を表明した際、声高に反対し、思いとどまらせた実績がある。
萎縮した思考や逃げることでは、課題解決できない
『MacRumors』は「ティム・クックがサステナビリティを推進」と報じた(参考:https://www.macrumors.com/2019/10/22/tim-cook-talks-sustainability-ceres-gala-nyc/)。
その授与式で登壇したクック氏は「気候変動はリスクではなく機会であると考えている。弊社サプライチェーンのパートナーと共に、新しい価値ある能力を開発するチャンス。それが正しい行いだ」とコメント。萎縮した思考や、逃げることで課題を解決することは出来ないと強調した。
Apple Store製品の持続可能性を強化? 今後何らかの発表も?
ティム・クック氏は、授与式に先立ち『GQ』とのインタビューで、Appleのサステナビリティへの取り組みについて語った(参考:https://www.gq.com/story/apple-tim-cook-wants-your-iphone-sustainability#)。
同氏は、サステナビリティについて、Apple Storeの製品を新たに区別する可能性に言及。サステナビリティを重視し推進する姿勢は、他のテクノロジー企業も追随する良き手本になる可能性がある。
Appleの環境・ポリシー・社会イニシアチブのバイスプレジデントであるリサ・ジャクソン氏とクック氏の尽力により、Appleは全ての小売店、オフィス、データセンターに再生可能エネルギーを供給し、環境への取り組みを倍増。2017年、Appleは、地球の資源から新たに素材を獲得することなく、全ての新製品を製造する完全な循環型サプライチェーンをつくるという野心的な目標を発表した。
この目標については、勢いが先行している、実現可能性は不確かと言われていたが、結果的には無事に達成。クック氏は「私たちは、作っているものの文字通りすべてのパーツについて考えている」と述べ、今回の目標達成について「率直に言って、100%再生可能エネルギーを達成する方法も分からなかったが、2016年にかなり勝手な目標を立てた。実際にそれを前倒しで達成しようとしている」と語った。
循環型サプライチェーンを構築するということは、ハードウェア全体のほぼすべてを革新することを意味する。昨年、Appleは製品ライン全体でリサイクルされたアルミを使用する画期的な成果を示した。また、同社はサプライヤーにも環境保護を求めており、そのうち44社は、アップル製品の製造に再生可能エネルギーのみを使用している。