iPhone 11がユーザーに無断で位置情報収集 制限しても追跡されていた?
広報は「今後のiOSアップデートで修正」と発言
Appleは『TechCrunch』に対して、位置情報のプライバシー問題はiPhone 11シリーズの超広帯域チップによるものだと認め、今後のiOSアップデートで修正すると述べた(参考:https://techcrunch.com/2019/12/05/apple-ultra-wideband-newer-iphones-location/)。
Appleのスポークスマンは、同記事内において、ほかにもこのように発言している。
「超広帯域チップ技術は業界標準の技術で、特定の場所では無効にする必要がある国際的な規制の対象。iOSはロケーションサービスを使用して、超広帯域を無効にして規制に準拠するために、iPhoneがこれらの禁止された場所にあるかどうかを判断している。超広帯域準の管理と位置データの使用は全てデバイス上で行われ、Appleはユーザーの位置データを収集していない」
テロ攻撃で数十人が死傷した際に、実行犯のiPhoneのセキュリティ機能をバイパスできるソフトウェアを開発するように迫ったFBIの要求を拒否し、法廷闘争にまで挑み、セキュリティーで妥協しない姿勢を見せたApple。今回の件は、それらに対する姿勢に比べると、彼らにしては緩い対応だった、と言わざるを得ない。
■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。