【Steam】開発者の徹底したリスペクトから生まれた “古き良きモンスター捕獲RPG”『Disc Creatures』

 『デス・ストランディング』や『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』、『シェンムー3』、そして『ポケットモンスター ソード・シールド』など、2019年10月~11月はゲーム業界を賑わせたヒットタイトルで溢れていたように思う。年末にかけて最新ゲームタイトルが続々とリリースされている中、今回ご紹介するのはゲームボーイ世代のハートを鷲掴みにする『Disc Creatures』だ。

往年のモンスター捕獲RPGを徹底リスペクト

 本作は開発者が「モンスター捕獲RPGに敬意を捧げた」とストアページで公言している通り、1990年代のゲームボーイ専用ソフトのテイストを色濃く受け継いだRPG作品である。ドットをふんだんに用いた2Dグラフィックとピコピコ音が耳に心地よいBGM。どちらもレトロなテイストでまとめられており、プレイしているとなぜだか心が暖かくなった。

 物語の始まりはこうだ。世界中のあらゆる場所に生息する200種類の不思議な生命体”ディスクリーチャー”。プレイヤーはそんなディスクリーチャーを使役する”ディスカー”を夢見る少年で、物語が始まると同時に街の市役所へ書類を提出し、晴れてディスカーデビューを果たす。モンスターを連れて旅を夢見る少年が、近所のモンスター博士の手引を受けてトレーナーの第一歩を踏み出した……と考えてもらうと分かりやすい。

 ディスカーとなった少年に渡されたのは、ポケットに入れて持ち運ぶには少し不便な携帯端末”ディバイル”。本作におけるクリーチャーは野生産を除いてディスクにデータが保存されている。そのため、ディスカーが手持ちにクリーチャーを加える際はディバイルとパソコンを繋げてデータを読み込む。まとめると、「野生クリーチャーと戦ってディスクを回収→ディスクを読み込んで新たなクリーチャーを追加→仲間のクリーチャーと一緒に冒険を進める」といった流れでゲームが展開する。”モンスター捕獲RPGの王道”らしく、オーソドックスな作りだ。

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