Snow Manが作り出す“やさしい世界”　クレーンゲーム動画から深澤辰哉の愛され力に迫る

　難易度が高い「カギ穴通し」では、まさかの2個同時ゲットする奇跡を起こしてみせた深澤に、メンバーからは拍手喝采が鳴り止まない。もちろん、達人の口角は上がりっぱなし。そう、Snow Manというグループは、いつだってこうなのだ。誰かが得意なことを披露するときは、全力でリスペクトを示す。いいことがあったときには、全員で喜ぶ。その姿勢は長年一緒に歩んできた6人から、新メンバーの3人にも伝わり、今9人というSnow Manは実にいい雰囲気が出来上がっている。

　ぜひ、この続編動画『【クレーンゲームしりとり】白熱バトルでミラクル連発!!』では、オープニングに注目してほしい。深澤と向井の肩を抱く佐久間、渡辺とラウールは手をつなぎ、そんなラウールのお尻に目黒がちょっかいを出す、岩本と阿部は何やらナイショ話で盛り上がり、そんな全体がワチャワチャする中で、マイペースににこやかに佇む宮舘……作られた演出ではない仲の良さがにじみ出ていると感じるのは、筆者だけではないはず。

　その後もバトルが繰り広げられるも、宮舘がそっとつぶやいた「ほしい」という声を聞き漏らさず、盆栽が取れるゲーム機に「行こう行こう」とわらわら向かったり、スペシャルお助けマンのはずだった深澤が完全に趣味に走ったりと、仲間への気配りと個人の自由が共存するやさしい世界が広がっている。何かと世知辛い世の中を生き抜くために、少しだけ現実を忘れるゲームセンターがあるように、Snow Manが私たちの心のオアシスとなってくれるのではないだろうか。

（文＝佐藤結衣）