ふぉ~ゆ~、ジャニーズ初の公式LINEアカウントなぜ開設? 新しいフィールドが拓かれた瞬間を見て

 そんな、独自の路線をひた走る彼らが、公式LINEアカウント開設ジャニーズ初となるのにふさわしい理由は、大きく3つ考えられる。1つは“親近感”。昨今Webは私たちにとって非常に身近であり、いつでもどこでも気軽に情報をキャッチできる媒体だ。言わば、“取っ付きやすい媒体”と言える。そんなWebとふぉ〜ゆ〜のイメージは非常に近いのではないだろうか。後輩グループが次々とCDデビューをしていく中で、自分たちはバックダンサーとして踊り続けるという、悔しい苦労エピソードもガハハと笑いながら明るく語るふぉ〜ゆ〜。しかも、いつも自然体で良い意味で肩の力が抜けている。もちろん、パフォーマンスをしているときは間違いなくアイドルなのだが、他のグループにはない親近感を持っているのだ。これこそが“ふぉ〜ゆ〜と友だちになれる公式LINEアカウント”に、よりリアル感をもたらしているのではないだろうか。

 2つ目の理由は、“ジャニーズの『リーサル・ウェポン』感”。ふぉ〜ゆ〜は現在、テレビに頻繁に出演しているメンバーと比べてしまうと知名度は低いかもしれない。しかし、彼らの芸歴は約21年。長年培ってきたスキルは確かだ。それはパフォーマンスという点はもちろん、トークや見せ方も然り。気取らず自然体でありつつも、謙虚で一生懸命な姿勢。視聴者から「自由すぎ」「フリーダム」とコメントが寄せられてしまうほど自由奔放なトーク。だが、彼らは空気を読むチカラも抜群だ。嫌味がなく、鬱陶しくもなく、絶妙な塩梅で番組を進行できる。まだファンでない人も「テレビではなかなか見ないけれど面白い」という、言わばジャニーズの秘蔵っ子を発見したような気持ちが味わえるのではないだろうか。実際、SNS上にはLINE LIVEの視聴者から「一般受けがいい」、「ジャニーズがこういうの進出するのすごい」、「こんなに愉快なお兄さんたちって知らなかった」など、好意的な意見が挙がっていた。

 3つ目は、“唯一無二のポジション”。ふぉ〜ゆ〜は、芸歴も長く、様々なジャニーズメンバーと共演を果たしている。だからこそ、他グループとのエピソードや仲のいいジャニーズメンバーとの裏話、舞台の裏側など、多くの話題を持っているはずだ。そういった類のエピソードは、地上波では流しづらい部分がある。しかし、SNS上でなら制約も厳しくない。LINEを使うことで、より彼らの良さや素顔、日常を垣間見ることができるのではないだろうか。だからこそ、ふぉ〜ゆ〜とLINEという媒体の相性が良いのである。

 今後はメンバー全員での配信を月1回、各メンバー単独の配信を月4回行なっていくことが決まっている。ふぉ〜ゆ〜ならではの強みを活かし、毎回配信が盛り上がりを見せることは想像に難くない。ふぉ~ゆ~の公式LINEアカウントを開設は、ジャニーズグループの活動の場として、また新しいフィールドが拓かれた瞬間だった。

(文=高橋梓)

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