『Nintendo Switch Lite』海外の反応は概ね好意的、しかし一部“失望”の声も……

否定的な少数意見も

 Liteに関して、一部からは失望の声もあがっている。任天堂ニュース専門メディア『NINTENDO enthusiast』は「Nintendo Switch Liteはわたしには必要ない」と題されたコラム記事を公開した。この記事はLiteの連続稼働時間が長いことを評価しているものも、SwitchとLiteの互換性に関して疑問を呈している。Switchの多くのゲームはLiteでのプレイに対応しているのだが、Switch携帯モードでのプレイとLiteでのそれを比較した場合、後者のほうが解像度やパフォーマンスで劣るのではないか、とコメントしている。もっとも前出の『Notebookcheck』の記事で報じられている通り、Liteには最新チップが実装されているので解像度やパフォーマンスがSwitchに比べて著しく劣化するということはないと見るのが妥当だろう。

 前出の『IGN』のレビュー記事では、Liteに対する否定的なユーザのツイートも紹介している。そうしたツイートのなかには、開発が噂されているSwitchの上位モデルにあたる『Nintendo Switch Pro』の発表の方を待ち望んでいた、というものが多数あった。こうしたProに期待を寄せる一部のユーザは、発表されたLiteの購入を見送るので節約になるとツイートしている。なお、Proのリリースは来年後半と予想されているので、「Pro待ち」のユーザは1年以上待つことになるだろう。

 Liteの発表直前にSwitchを購入したユーザも、当然ながら少なからず存在する。そうしたユーザは、やはり後悔の念をツイートで吐露している。

 以上のようなLiteに対する失望の声は、やや「ないものねだり」の感が否めない。Liteは廉価版である以上Switchと全く同等なゲーム体験を求めるほうが筋違いであり、Proの発表がなかったことは半ば予想できたことだ。

 一部の失望の声を除けば、『Nintendo Switch Lite』の登場は海外でも好意的に受け入れられていると言ってよい。Liteは2台目需要や新規ユーザを任天堂にもたらし、Switch関連市場のさらなる成長を約束してくれるだろう。

トップ画像出典:YouTube「Nintendo Switch Lite 初公開映像」より画像を抜粋

■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi

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