RAS・夏芽が語る、アニメ『BanG Dream! 2nd Season』モーションキャプチャの裏側

「それぞれのバラバラな動きに忠実なのがすごい」

――実際のドラムセットとモーション用のセットは大きく違いますが、違和感はないんですか?

夏芽:違和感はありますけど、私にとっては叩きにくさというより、音が出てこないことが大きいんです。

――出音がわからないから、自分が正確に叩けているかの判断がしにくいわけですね。

夏芽:かなりミュートされた状態になるので、スタジオで流れている音源をよく聴きながら手を動かしているんです。

――そういう意味ではいつもと全く違いそうですね。

夏芽:全然違います。なので、音色を気にせずに動きメインで、ちょっとスカしても気にしないつもりでやっています。実際のドラムだったら「あぁ~ミスっちゃったな~」ってすごく気にしちゃいますけど(笑)。

――実際アニメを見ていて、印象に残った演奏シーンは?

夏芽:RASのメンバーって、みんなバラバラの動きをするじゃないですか。でも、それぞれのバラバラな部分にすごく忠実なのがすごいなと。ライブのときに見せる振り、煽り方、手癖までしっかり再現されていて、「そこ、それやってるよね!」みたいな驚きがありました。例えば、レイヤだと腰から動く、肩をくねらせるみたいな細かい部分も、ただ揺れるんじゃなくて、そのくねり方が“らしく”なっていたり。チュチュがDJ卓によじ登って、ジャンプして降りるところとかも「そのままだ!」って(笑)。

――ご自身でライブシーンをみていて、自分っぽいなと思った動きはありますか?

夏芽:「R・I・O・T」だと、サビ前にスネアとチャイナをウワーッって鳴らすところがあるんですけど、そこは私がいつもやる動きですし、アニメでもマスキングがアップなったのでわかりやすいかもしれません。

――個人的には、両手のクラッシュの叩き方が夏芽さんっぽい!と思いました。

夏芽:ありがとうございます。たしかに、両手で思いっきりクラッシュを叩くのも結構やりがちですね(笑)。

――最後に、今回演奏したのは「EXPOSE 'Burn out!!!’」でしたが、ライブシーンでの注目ポイントは?

夏芽:いつも曲の中に、一カ所すごく難しい決めを作って“コピーガード”するところがあるんですけど、そういう部分がこの曲はそんなにないんですよね。むしろ、自分が叩かないところが多い譜面なので、今までやっていないようなことをやろうと思って、サビの〈3,2,1,ready go!〉の部分ではスティックをあげて、お客さんを指しています。

 そこってチュチュはラップっぽく前のめりになってるし、パレオちゃんもメイドさんみたいにお辞儀してるし、みんなどこを見ていいかわからないか……(笑)。でも、私はサビの〈Get your gun! Let’s shoot ! Bang! Bang!〉のところでバンバンできないので(笑)。 あと、今回は新しい衣装にも注目してほしいです!

(取材・文=中村拓海/撮影=稲垣謙一)

■ライブ情報
RAISE A SUILEN 単独ライブ『Heaven and Earth』
開催日時:7月13日(土)・14日(日)
場所:神戸ワールド記念ホール
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■関連リンク
『BanG Dream!』公式サイト
アニメ『BanG Dream! 2nd Season』公式サイト
公式Twitter
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