ARやインタラクティブアートで歌舞伎の世界に入り込む 『京都ミライマツリ2019』の見所を解説

ARやインタラクティブアートで歌舞伎の世界に入り込む 『京都ミライマツリ2019』の見所を解説

 松竹株式会社は4月30日より、昨年11月に新開場した京都・南座において、伝統と革新をテーマにしたイベント『京都ミライマツリ2019』を開催している。

 本イベントは「昼マツリ」「夜マツリ」2つの顔があり、「昼マツリ」では最新テクノロジーと縁日の融合で、刺激的な空間や新しい遊びを楽しめたり、アップデートされた歌舞伎の新体験ができる。今回はそんな「昼マツリ」で展開されている最新テクノロジーを駆使した展示やコンテンツの魅力を伝えていきたい。

 南座と言えば歌舞伎だが、特に若い世代にとっては、あまり馴染みがなく、古典のイメージが強いかもしれない。しかし、近年でのバーチャルシンガー・初音ミクとのコラボやフィギュアスケートとの共演に象徴されるように、新たな表現や演出を取り込み、大きな革新を遂げている部分も大きい。そんななかで、まさに中村獅童と初音ミクのコラボによる南座新開場記念『八月南座超歌舞伎』が8月2日(金)~26日(月)まで、南座で上演される予定だ。

 『超歌舞伎』といえば拡張現実(AR)を活用した画期的な試みとして、回を重ねるごとに注目度を高めているが、この「歌舞伎×AR」という体験が『京都ミライマツリ』[s1] で楽しめる。『歌舞伎×AR 石川五右衛門 〜南座唐破風の場〜』では、来場者がARゴーグルを装着し、自身の指でスタートボタンをクリックすると作品が上映。会場内、舞台の屋根の上に片岡愛之助扮する石川五右衛門が登場し、通常では絶対にできない演出で観客を驚かせる。桜の花びらが舞い、がしゃどくろが現れたりと、ARならではのド派手な演出も満載。最後には歌舞伎の醍醐味と言える「見得」も切られ、歌舞伎ファンも納得の大作となっている。

 しかも舞台は、伝統ある南座。ARは”仮想”ではなく”拡張”現実だ。作り物の空間に没入するのではなく、実際の舞台や登場する位置の情報を正確に映像に反映させ、まさに今、そこに俳優がいて、花吹雪が舞っているように体感できる。ドロンと現れる片岡愛之助の姿は、現代に大泥棒の石川五右衛門が復活したかのようだ。

歌舞伎×AR 石川五右衛門カット13秒

 これで歌舞伎に興味を持った人は、同時開催している【KABUKIノヒカリ】を体感してみるのがいいだろう。こちらは『義経千本桜』をテーマにした、インタラクティブな展示だ。

 空間に入り、まず目に飛び込んでくるのは、壁一面に映し出された幻想的な映像。踊っている登場人物に近づいて、自身の体を動かすと動きがシンクロし、映像の中の登場人物が演じてくれるのだ。動きが自身の身体を離れて画面の中へと伝わるのはなんとも不思議な体験である。

 また床には一歩、また一歩と歩くたびに桜の花びらが舞い散り、幻想的な空間へと早変わり。表では「納涼滝」が流れているためか、裏はひんやりとしており、まるで舞台裏を覗くとそこにも歌舞伎の世界が広がっていたような、物語の中に迷い込んだような不思議な気持ちにさせてくれた。

 実際に触って、体感して楽しめるコンテンツが盛りだくさんの本イベント。会場内には京都ならではの食をアップデートさせた出店や飲料が楽しめたり、一風変わった縁日も楽しめる。飲み、食べ、遊び疲れたら、ゆっくりとデジタルアートと歌舞伎が出会った新たな挑戦に触れ、楽しむーーそんな充実した休日を過ごしてみてはいかがだろうか。

(文=編集部)

『京都ミライマツリ2019』Supported by SUNTORY

『昼マツリ-HIRUMATSURI-』
期間:5月12日〜5月25日
営業時間:11:00~17:30
 ※ご入場開始時間を区分した発売チケットを発売。
 ※滞在時間に制限はありませんが最終退出時刻は17:30
入場料金:ワンドリンク付チケット 大人2,000円 子ども1,000円(税込)
 ※館内全ての体験料金を含む。飲食メニューは別途有料。
 ※子どもは4歳以上〜小学生。3歳以下入場無料。

『夜マツリ-YORUMATSURI-』
期間:5月12日〜5月24日
営業時間:
Week day Night(月〜木)open18:30〜22:00
(21:00最終入場、21:30ラストオーダー/DJタイム終了)
Weekend Special Night(金土日)open18:30〜23:00
(22:00最終入場、22:30ラストオーダー/DJタイム終了)
入場料金:ワンドリンク付 ナイトチケット
Week day Night(月〜木) 一律2,000円(税込)
Weekend Special Night(金土日) 一律3,000円(税込)
 ※館内の飲食メニューは別途有料。
主催・製作・企画:松竹株式会社
制作協力:アソビシステム株式会社、株式会社ネイキッド、株式会社船場、ミエクル株式会社、株式会社ハロー ほか
特別協賛:サントリーホールディングス株式会社
協賛:株式会社イープラス、ポノス株式会社、日本たばこ産業株式会社
後援:京都府、京都市、京都商工会議所、京都市観光協会、京都市交通局、京阪電気鉄道株式会社
宣伝協力:The Breakthrough Company GO
京都ミライマツリHP:https://www.miraimatsuri.com/

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