元NMB48渡辺美優紀がガールズユニットをプロデュース 『mysta』オーディションの注目ポイントは?

元NMBみるきー開催のオーディション、注目点は?

 さて、同オーディションであるが、渡辺は「渡辺美優紀ガールズユニットオーディション」の動画にて「今までの自分の経験を活かし、新しい事や楽しい事ができたらいいなと思いました」とオーディション開催の理由について説明。また、『mysta』ユーザーからの応援ポイントと渡辺美優紀本人の審査により合格者が決まるということで、ユーザ参加型のオーディションになっている。

【重大発表】「渡辺美優紀ガールズユニットオーディション」開催決定!

 今回の募集要項で話題となったのが、30歳までという高めの年齢設定。これは、かつて年齢制限なしで募集し、30代中心の元アイドルが集ったグループ・SDN48のような募集基準だ。それこそ元NMB48であったり、AKBグループで卒業後あまり目立っていないメンバーをフックアップすることもできるし、(99%ないだろうが)山本彩をユニットに入れたり、渡辺が思い描く理想のAKBグループを結成することも可能だ。

 昨今では、乃木坂46や欅坂46メンバーの卒業のほか、“アイドル戦国時代”と言われていた2010年代前半で活躍していたグループの解散ラッシュなど、アイドルのセカンドキャリア問題というのが深刻になってきている。また、アイドル界は、太いファンを持つ即戦力であったとしても、一度辞めてしまうと戻る場所がなく路頭に迷ってしまうことも多いのも難点だ。

 しかしオーディションでは、応援ポイントも合格に大きく作用するので、元々付いているファンが多ければ多いほど有利になる。つまり、元アイドルも参加しやすいオーディションになっているのだ。意外な人物がユニットに参加するゲーム性もあるし、ファンも共犯者となってユニットを盛り上げて行くシステムが確立しているところに、このオーディションの面白さがある。

 とはいえ、今回の募集はオーディションアプリを広める企画でもあるので、やはりまだ何色にも染まっていない新人を選ぶ確率の方が高いだろうし、アプリで気軽に参加できるので、素人の応募者が多いだろう。釣りテクニックを解説するほどのノウハウを持ち、自分に厳しい完璧主義という渡辺は、裏方でも成功する才能は充分にあるので、どんな人材が選ばれても、「ポップでみんなが元気になれるユニットを目指したい!」と掲げている渡辺色に染めたユニットを作り出せるのではないだろうか。

 もうすぐ指原莉乃がHKTを卒業するが、現在彼女は=LOVEのプロデューサーとしても活動し、おそらく卒業後も関わると予想されている。元アイドルがプロデュースするグループは今後のトレンドになる可能性が充分あるし、元アイドルのセカンドキャリアとしても期待される。また、渡辺による今回のプロデュース業は、25歳の出戻りアイドルとして、また、アイドルの新しい道として、今後アイドル界にとって注目のモデルケースとなるだろう。渡辺が「元アイドルによるアイドル/ユニットプロデュース」の火付け役となるのか、これからの『mysta』での流れに注目していきたい。

(文=本 手)

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