【連載】ゴールデンボンバー歌広場淳の「格ゲーマーは死ななきゃ安い」:第四回
金爆 歌広場淳が本当の”eスポーツ元年”=2018年を総括!「RTA」プレイヤーにも賛辞を
個人的にハマったのは『ストV』『スマブラSP』、そして「RTA」
さて、僕個人として2018年のゲームを振り返ると、一番やり込んだタイトルは、もちろん『ストリートファイターV』です。一年通してプレイしていくなかで、実は苦しいこともたくさんありました。時間がなく、なかなかオフの対戦ができないので、オンライン対戦をメインにしていたんですが、ランクマッチで顔も知らない相手との勝った負けたを繰り返すと、SAN値がガリガリ削れていくんです。本気で血反吐を吐きそうになるほどのストレスも感じて。それがオフラインの対戦だと、同じように理不尽に死んでも本当に楽しいんですよ。やっぱりゲームは人なんだな、と。今年は『ストV』がアーケードで可動するし、もっとオフで対戦がしたい!
もう一つゲームのタイトルを挙げるなら、年の瀬の12月に発売された『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』。これがめちゃくちゃ面白い。これまではあまりプレイしてこなかったんですが、今回は『ストリートファイター』シリーズからケンが出るということで、触ってみることに。ただ、ケンの操作は初心者にはあまりに難しかったので、いまは同じく金髪イケメンのシモンを使っています。『スマブラ』は、普段ゲームをしない人まで巻き込んでいて、女の子のファンが「私強いですよ。いつか対戦したいです!」なんて言ってくれるのは、『ストリートファイター』にはあまりない感動でした(笑)。さすが”神天堂”、ゲームを通して女の子にモテようと思ったら、『スマブラ』一択まであります。
そして最後に、これは特定のゲームではないんですが、2018年、僕は「RTA」(リアルタイムアタック)という文化にドハマリしました。計測区間、バグ使用の可否などなどレギュレーションは様々だけれど、基本的にはゲームを起動した瞬間からクリアまでをリアルタイムで計り、一分一秒を競うというもの。僕は以前から「すべてのゲームがeスポーツたりうる」と言ってきましたが、タイムアタックにおいては『ドラクエ』のようなRPGも『ドンキーコング』シリーズのようなアクションゲームも、競技性のあるタイトルになります。対戦ゲームは苦手だけど、それだったらできる!というプレイヤーも少なくないはずだし、一つのゲームをしゃぶり尽くすように遊んでいる人たちがより注目されてほしい。これまでは格闘ゲーム以外ほとんど興味がなかった僕が、アスリートのようにゲームをやり込む姿に、多大な感動をいただいています。すべてのRTAプレイヤーに、最大級の賛辞を!
(取材・構成=橋川良寛)