デビューから4年、トップYouTuberヒカルの“ゲーム実況時代”を振り返る

そしてトップYouTuberへ

 そして2016年3月より、いよいよヒカル氏は実写動画用のチャンネルを開設し、YouTuberらしい実写動画をアップし始める

 最初に投稿された動画は「世界一美味しそうなチーズカラムーチョを作ったらとんでもないことになった」という企画動画だ。この動画に関しては、正直なところ”YouTubeっぽい”がオリジナリティに欠ける普通の動画なのだが、その後現在のスタイルに繋がるような動画も投稿され始める。

世界一美味しそうなチーズカラムーチョを作ったらとんでもないことになった

 実写チャンネルを開設して1週間も経たないうちに投稿された「【検証】一台の自動販売機を全部売り切れにするにはいくらお金がかかるのか?」という動画を見てほしい。“金にものを言わせる”ヒカル氏の得意技はこの頃生まれたものだったのだ。ある意味で、この動画は今後のヒカル氏の方向性を決定した瞬間だったと言えるだろう。

【検証】一台の自動販売機を全部売り切れにするにはいくらお金がかかるのか?

ブレイクしたのが必然と思えるほどの物量と熱量

 ここまで簡単にヒカル氏のYouTube遍歴を振り返ってみたが、初期から現在まで一貫していたのは“毎日投稿+一日に複数本投稿”という圧倒的な量の動画投稿だ。

 チャンネルにずらりと並んだ投稿動画は、とても趣味でアップしただけの動画とは思えない。YouTubeという場所で成功しようという意思は、チャンネル開設初期からヒカル氏の胸に抱かれていたのだろう。

 炎上騒ぎや過激な動画へのYouTube側の処分など、やや風当たりの強くなってきているヒカル氏だが、今後も持ち前の熱量から繰り出される動画に期待したい。

■脳間 寺院(のうま・じいん)
ゲーム・動画ジャンルが専門のライター。京都生まれポケモン育ち、ボンクラオタクがだいたい友達。Twitterでも面白い動画やゲームについて情報を発信中。Twitter:@noomagame

関連記事