ポケモンがファッションテックを加速させる? Original Stitchとの“151種のカスタムシャツ”コラボ理由に迫る

 シリコンバレー発のオンラインカスタムシャツブランド「Original Stitch(オリジナルスティッチ)」が、「株式会社ポケモン」とコラボしたオリジナルプリントシャツ『ポケモンシャツ』を2月末より販売することを発表。発売に先駆けた展示会では、様々なパターンのシャツを見ることができた。

 今回の取り組みでは、ファッションとしての側面だけでなくテクノロジーの力が大いに関わっており、実際にオンラインで注文する際にはかなり細かい部分までオーダーすることができる。テーラーで1着ずつ仕立てるように、自分だけのオリジナルのシャツをオーダーできるという取り組みはOriginal Stitchの強みであり、技量が活かせる部分だ。そこに株式会社ポケモンの保有する151匹のポケモンの個性が混ざり合うことで可能性は無限に広がる。

左から、株式会社ポケモン 代表取締役&COOの宇都宮崇人氏、Original Inc.創設者&CEOのJin Koh氏、Original Japan株式会社COOの藤本 学氏。

 最近では『Pokemon GO』のヒットもあり、今や老若男女・国内外を問わずに絶大な人気があることから、オリジナルシャツの可能性はさらに広がることとなった。事実、今回発表しされたポケモンシャツでは、Original Stitch初となる、レディースがラインナップに加わっている。このように、新たな可能性の幕開けとしても機能している。

 展示会では千鳥格子柄に模したズバットや、ペイズリー柄に隠れたコクーンなど、従来のアパレルで使われるテキスタイルに馴染んだポケモンの姿を見ることができる。それぞれのデザインは、子供っぽさ、大人っぽさ、モダン、クラシック、派手、地味など様々な要素を持つ。多様な柄をさらに多様にカスタムできる仕様は、まさに年代、性別、シーンにとらわれないファッションの提案となるだろう。さらに、ビジネスシーンでは着にくいなどという懸念を取っ払うために、袖や襟の裏側にパターンを仕込むことも可能。襟の形、柄の入れ方、さらにはシャツの形状(カジュアルシャツ、ドレスシャツ、リラックスシャツの3種)まで選択でき、それぞれのライフスタイルに合わせたシャツのオーダーができる。ポケモンをシャツに取り入れることでコミュニケーションのきっかけになったり、個人を表現するツールの一つになれば、との思いが込められていた。

 また、次ページではOriginal Japan株式会社COOの藤本学氏と株式会社ポケモンのプラットフォーム戦略室の小杉要氏、同じくプラットフォーム戦略室の首藤まり江氏のインタビューを紹介する。

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