OPPO、スマホ向けトリプルカメラに「ロスレス10倍ズーム」「ワイドゾーン光学指紋認証」技術を発表

従来の15倍に認識範囲が拡大された画面内指紋センサー

 このカメラ技術とは別に画面内指紋センサーについてもテコ入れがなされた技術が発表された。画面内指紋センサーの主流は「光学式」となっており、今後は「超音波式」に切り替わる流れも見られるが、OPPOが今回発表した技術は「ワイドゾーン光学指紋認証」というものだ。この技術は、画面内で認識できる指紋認証の認識範囲が従来の約15倍になるというもの。スマートフォンのどのエリアでも指紋による認証が可能になるという。

 認識範囲が広くなるだけでユーザーによるエクスペリエンスが向上することはもちろん、2本の指を同時に認識する複数指紋認識など1本の指のよる指紋認証と比べて50,000倍のセキュリティレベルを実現したとのことだ。

 さらに「光暗号化」機能も搭載しており、ロックを解除する前にユーザーが暗号化アプリケーションを起動しないといけない従来型の2段階オペレーションと比べて、「光暗号エリア」内の全てのアプリケーションの起動・認証・ロック解除を1回のクリック操作で完了できるようだ。

 2019年内に「ワイドゾーン光学指紋認証」テクノロジーが搭載された製品が投入される予定だとしており、ますますの進化に期待が持てる。一方で「ロスレス10倍ズーム」は商品化のめどは立っていないとのこと。なお、スマートフォンだけで15.9mmから159mmをカバーできるため、広角・標準・望遠のスマートフォンのトレンド機能が全て利用できることになる。

 筆者は1月3日に公開された「2018年のモバイル業界の流れから読み解く2019年、スマートフォンのトレンドとは?」の記事にて「生体認証の進化」、「カメラの一本化」について触れているが、早くも実現する流れに近づいているように思える。

参考情報:OPPO JAPAN

■佐々木翼
モバイル製品などのガジェットに詳しいフリーライター。モバイルメディアの「ガジェットギーク」も個人運営している。

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