Google、2018年のハードウェア部門の売上は88億ドル けん引役はPixelとGoogle Home

AmazonとGoogleの2強体制が鮮明に

 Google Homeシリーズを含むスマートスピーカー市場は成長傾向にあるのだが、国内テック系メディア『ロボスタ』は同市場の詳細をまとめた記事を公開している。その記事によると、世界のスマートスピーカー出荷数は2017年第2四半期には390万台たったのに対し、2018年同四半期には1,170万台になり203%増加している。メーカー別のシェアは2017年第2四半期ではAmazonが約76%で圧倒的な首位だったのに対し、2018年同四半期にはAmazonが41%でGoogleが27.6%となり、Googleが急速にシェアを拡大したことがわかった。

 同メディアの別の記事では、同市場におけるスマートスピーカーの機種別シェアをまとめている。2018年第2四半期におけるシェア1位の機種は、Google Home Miniの20%である。シェア2位はAmazon Echo Dotであり、3位以降はAmzon Echo、Google Homeと続く(下のグラフ参照)。GoogleとAmazonの機種で市場全体の57%を占めているのだ。

画像出典:ロボスタ「2018年Q2の世界スマートスピーカー機種別出荷台数レポート、トップはGoogle Home Mini、次いでAmazon Echo Dot。」

 PCやスマホといった既存デジタル製品のプラットフォームの歴史を振り返れば、市場黎明期に2強となった企業はその後も市場を支配し続ける傾向がある。「歴史は繰り返す」という鉄則をふまえると、スマートスピーカー市場においてはGoogleとAmazonが引き続き大きな影響力を及ぼす、と考えるのが適当であろう。

トップ画像出典:Googleストア「Google Home」公式ページより画像を抜粋

■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。
Twitter:@kohkiyoshi

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