”もう一つ”の地球防衛軍『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』プレイレポート 今度は人間との戦闘も!?

新しい地球防衛軍の誕生

 基本の内容がこれまでの地球防衛軍シリーズと一緒だけあって、プレイし始めて間もない時の印象はいい意味でいつも通り。しかし、「エナジームーブ」と「オーバードライブ」の二つの要素によって、戦闘ではスピーディ且つ、大胆な立ち回りができるようになり、プレイヤーキャラクターを動かす楽しさと演出の派手さが大きくパワーアップ。さながら機動性の増した地球防衛軍とも言うべき手応えを感じられた。

 また、今作は世界観もリアル寄りで、主に建物の倒壊、爆発表現においてその真価が発揮されている。もちろん、敵である巨大生物達の生々しさも健在。倒した時に体液を派手に撒き散らすやられ様も相変わらずであり、あの独特な爽快感も全く損なわれていない。

 細かい部分でも、視点は従来の真後ろから見たカメラに加え、斜め横から見たサードパーソンシューティング風のカメラが用意されていたり、本部からの通信メッセージが字幕で表示されるようになっている改良点も。そして、シリーズ経験者にとって嬉しいのが、ミッションクリア後に30秒のアイテム回収時間が設けられたこと。これにより、意図的に敵を一体だけ残し、その間に散らばったアイテムを回収する手間なく、ミッションを遂行していけるようになっている。30秒と時間は短いものの、沢山のアイテムが散らばったのに回収しきれないことに常にもどかしさを感じていたプレイヤーにとっては、まさに待望の改善点と言ってもいいのではないだろうか。

 他にもミッションごとに攻略評価が得られるなど、やり込み周りにも新要素が。やり込みと言えば、シリーズお馴染みの難易度選択だが、こちらも健在。ただ、デモバージョンではイージーとノーマルの二種類しか選択できなかった。他にどんな難易度があるのかは現時点で不明。このシリーズと言えば、文字通りの地獄こと「インフェルノ」だが……果たして、それは今作にも存在するのか。或いは、全く別の名称で登場するのか。非常に気になるところだ。

 デモでは体験できなかったが、敵も巨大生物を始めとする侵略者「アグレッサー」だけに留まらず、レジスタンス組織「カインドレッド・レベリオン」なる人間達との戦いもあるようで、ストーリー面でも興味深い展開を見せてくれそうな今作。現時点では2019年にPlay Station 4で発売予定としか発表されていないが、今までのナンバリングシリーズと同じようで違う、新しい地球防衛軍になることを予感させる内容であることは、今回のデモバージョンからも十分に感じられた。更なる新情報に注目したい。

■シェループ 
新旧構わず、色んなゲームに手を伸ばしては積みゲーを増やし続ける人。コソコソとゲームライターとしても活動し始めた。2D、3Dのアクションと手強めの戦略シミュレーションが大好物。最近、『スプラトゥーン』のジャッジくんが気になって仕方がない。
Twitterアカウント(@shelloop

■EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN
プラットフォーム:PlayStation®4
発売日:2019年 発売予定
ジャンル:3Dアクションシューティング
テーマ曲「IRON RAIN~望」:新垣 隆
クリーチャーデザイン:大山 竜
開発:株式会社ユークス
発売:株式会社ディースリー・パブリッシャー

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