新型iPhone「iPhone XS/XS Max/XR」に買い換えるべき? 最上位モデルは20万円近い価格に
iPhone 8からiPhone XRへの機種変は“アリ”
iPhone 8からiPhone XRへの乗り換えは検討の余地があるかもしれない。全体的なサイズ感はどうしても「XR」のほうが大きくなってしまうが、メインカメラがポートレートとスマートHDRに撮影にも対応し、動画撮影時においても拡張ダイナミックレンジをサポートしている。同様にインカメラでもポートレートとスマートHDRに、そしてARを活用したAnimojiが利用できるからだ。価格を抑えてポートレート撮影やAnimojiを使いたいならば、「XR」が最良の選択肢といえるだろう。価格を抑えるといっても、iPhone 8の64GBは6万7,800円、iPhone XRは64GB 8万4800円とiPhone 8 Plusの64GBモデルよりも高価な点には注意が必要である。
デュアルSIM対応の注意点
新型iPhoneはデュアルSIMに対応した。LTE通信をしながらでも3Gでの待受可能な「DSDS(デュアルSIM,デュアルスタンバイ)」をサポート。中国ではSIMカードを2枚挿して使えるが、その他の地域ではeSIMとNanoSIMを組み合わせ使うようで、eSIMの通信事業者には日本のキャリアの記載はなかった。AppleWatchでは国内キャリアのeSIMが提供されているため、今後の動向に注目していきたい。恐らく、キャリアモデルのiPhoneはシングルSIMの可能性が高い。
価格について
SIMロックフリー価格は最上位モデルはそれぞれ次のような値段だ。iPhone XS(512GB)が165,024円、iPhone XS Max(512GB)177,984円、iPhone XR(256GB)109,944円でいずれも税込み。Apple Careの値段は含んでいない。
価格は今までで最も高価なiPhoneといえる。音楽や映画、動画をたくさん取り込むユーザーは512GBモデルが良いかもしれないが、通常は256GBでも事足りるように思える。新型iPhoneに乗り換えようと考えているユーザーはカメラの性能、ディスプレイ解像度とサイズに注意して検討すると良いろう。一方で、新型iPhone以外への乗り換えを考えているユーザーは値下がりが確定したiPhone 7やiPhone 8に今から乗り換えるのも十分良い選択といえる。この場合はiPhone SEやiPhone 6s / 6s Plusを使っているユーザーが主な対象だろう。ただし、iPhone 7やiPhone 8ではポートレート撮影はできないため、Plusモデルのほうを購入しなければならない。
ちなみに値下がり幅はiPhone 8(64GB)が78,800円から67,800円に、iPhone 6 Plus(64GB)が89,800円から78,800円に。iPhone ‘(128GB )の場合、61,800円から50,800円、iPhone 7 Plus(128GB)は74,800円から64,800円となる。キャリアでの予約はiPhone XS / XS Maxが9月14日午後4時1分から、iPhone XRが10月19日からとなる。
■佐々木翼
モバイル製品などのガジェットに詳しいフリーライター。モバイルメディアの「ガジェットギーク」も個人運営している。