ライカブランドを冠した「HUAWEI P20」を発売 ファーウェイの躍進はどこまで続く?
ファーウェイ・ジャパンが6月11日、SIMロックフリースマートフォンの最新モデルである「HUAWEI P20」および「HUAWEI P20 lite」を発表した。市場想定価格は「HUAWEI P20」が69,800円(税別)、「HUAWEI P20 lite」が31,980円(税別)となる。いずれも6月15日より発売中だ。
充実のカメラ性能
「HUAWEI P20」は同社のフラグシップに位置づけされるスマートフォンの1つで、同機種の最上位モデル「HUAWEI P20 Pro」はNTTドコモで投入される。一方で「HUAWEI P20」はSIMロックフリースマートフォン市場に投じることとなった。「HUAWEI P20」は「HUAWEI P10」の後継機にあたるもので、ライカブランドを冠したデュアルカメラを今回も搭載している。
「HUAWEI P20」のデュアルカメラはモノクロセンサが2000万画素(F値1.6)、RGBセンサが1200万画素(F値1.8)による組み合わせからなり、AIにより19種類のシーンを自動判別し、そのシーンに適した写真が複雑な設定なしに撮影できる。
さらに、集合写真の最適な構図の表示、被写体の動きを予測する自動追尾、精確で素早いフォーカスを実現する4D予測フォーカス機能など、AIによるアプローチはシーン判別に限らず多方面に及ぶようだ。暗所撮影面では他社フラグシップスマホよりも大型なイメージセンサを搭載したうえ、AIによる補正処理によるHUAWEI AISを組み合わせることで三脚不要の手持ち撮影で夜景を美しく撮ることもできるという。
ドルビーアトモス対応
「HUAWEI P20」は映画館などで用いられるサウンド技術のドルビーアトモス(Dolby AC-4)に対応している。これにより、まさに映画館にいるようなサウンド体験が可能だ。また、ハイレゾ音源の再生にも対応するが、「HUAWEI P20」はイヤホンジャックが非搭載なためワイヤレスイヤホンでもハイレゾ音源の再生を実現するHi-Res Wireless Audioをサポートする。
基本性能やその他の特徴
「HUAWEI P20」は18,8:9の5.8インチワイドディスプレイ(2,244×1,080ドット)を搭載している。SoCはMate 10 Proと同様にKirin 970を採用した。RAM容量は4GB、内蔵ストレージは128GBである。ネットワーク関連ではWi-Fi規格は802.11 a/b/g/n/acサポートし、Bluetooth 4.2(aptX/aptX HD / LDAC / HWA対応)に対応。通信方式はFDD-LTE(1/2/3/4/5/7/8/9/12/17/18/19/20/26/28/32)、TDD-LTE(34/38/39/40/41)でキャリアアグリゲーション対応だ。VoLTEはソフトバンク網に対応し、au VoLTEには非対応となる。なお、 イヤホンジャックは非搭載。
付属品のひとつにHUAWEI SuperChargeに対応した充電ケーブルとACアダプタが同梱されるが、これらのアクセサリーは「HUAWEI P20」を約30分で58%まで充電することができる。HUAWEI SuperChargeはHUAWEI製品の一部で利用することができる。
また、デスクトップパソコンのような環境を気軽に構築できる「HUWAEI PCモード」を搭載している。ディスプレイケーブルとディスプレイを接続することで起動するもので、「HUAWEI P20」以外では「HUAWEI P20 Pro」「Mate 10 Pro」で利用できる。
「HUAWEI P20 Pro」ではおサイフケータイのFeliCaが搭載されているが、「HUAWEI P20」はNFCのみで、おサイフケータイ非対応なのは注意が必要だ。