本日『パックマン』生誕38周年! 誕生秘話からシリーズ展開まで、その歴史を振り返る

38周年で振り返る『パックマン』の歴史

アメリカにおけるパックマン事情

 『パックマン』は日本発のキャラクターであるが、セガが送る『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』と同じく、海外(特に北米)での人気が異様に高い。1982年にアメリカで放送されたアニメーション作品『ザ・パックマン・ショー』は、最高視聴率50%超えを叩き出し、バックナー&ガルシアが発表した楽曲『パックマン・フィーバー』はビルボードランキングTOP100の9位にランクイン。その人気ぶりは「80年代のミッキーマウス」と評されるほどに凄まじいものであった。ちなみに海外では『パックマン』の鼻が短く、日本のオリジナル版は鼻が長いのも細かい仕様の違いだ。日本生まれのキャラクターとして、ハローキティやポケモンより、パックマンに愛着を持つ人も決して少なくないだろう。

 こうした『パックマン』ブームの隆盛を受けた当時の各企業は、様々なパックマングッズを売り出すことになる。幼児向けのパペットやコレクションフィギュアは定番として、パックマンのプリントTシャツは今でも収集家が多い。パックマン寝具、バスセット、シリアルといった食品類など、ありとあらゆる商品がマーチャンダイジングに基づいて展開されていったのだ。2016年にはファッションブランド『COACH』とのコラボアイテムが発売され、オールドゲーマーだけでなくパックマンを知らない若年層からも話題を呼んだことは記憶に新しい。

 5名の開発スタッフの手によって産声を上げた『パックマン』は、ゲームキャラクターでありながら、ジャンルを超えて活躍の場を広げ、38年もの間、多くのファンに愛されてきた。知っている方もそうでない方も、2020年には40歳になり、さらに話題になるだろう『パックマン』の今後を追ってみてはどうだろうか。

■龍田 優貴
ゲームの尻を追いかけまわすフリーライター。時代やテクノロジーと共に移り変わるゲームカルチャーに目が無い好事家。『アプリゲット』『財経新聞』などで執筆。
個人的なオールタイムベストゲームは「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ。
Twitter:@yuki_365bit

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