『おそ松さん』に『亜人』ーーヒットメーカーの代表対談で見えた、日本アニメの強みと課題
若いクリエイターたちの自由な発想に期待
最後はモデレーターの内山氏からの質問に対し、回答する時間に。ヒットコンテンツを作るためのプロデューサーに求められる資質について、布川氏は「今の若い人は自由な発想でアニメを作っている」として、「何が当たるか感性を研ぎ澄ます必要がある」と語った。対して塩田氏は、「私たちは仕組みの中でよいものを作ってきたため、枠の中でしか考えない人が増えてしまった。逆に自由にできるよう、枠を壊していくことを考えている」と語った。
ヒットアニメのメーカーという共通項を持ちながらも、それぞれ異なるフィールドで展開する2社の講演は、自国のアニメの特徴、良さ、欠点を改めて示す機会となった。互いに刺激し合った両社は、今後どのようなコンテンツを展開していくのか。次の展開に期待したい。
■ミノシマタカコ
WEBコンテンツ業界で企画・ディレクションを経験した後、フリーライターに。現在は幅広いジャンルでお仕事中。
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