『ラストノート』“葵”内田有紀と“澄晴”寺西拓人の再会がまさかの展開 最終回直前の衝撃

 「私も気に入ってるの。特に、ラストノートが意外で。最初はこんな香りが残るなんて思わなかった」

 貴和子(多岐川裕美)の言葉が物語るように、『ラストノート』第10話もまた衝撃的なラストを迎え、思いがけない余韻を残していった。

 澄晴(寺西拓人)に別れを告げた葵(内田有紀)は休暇を取り、湖の近くにあるペンションへ。周囲との連絡を断ち、一人静かに過ごすなか、芳しい香水をまとう貴婦人・貴和子と出会う。

 かつて恋人とこの場所を訪れたことを明かし、「懐かしい」と振り返った貴和子。そんな彼女とは対照的に、葵は澄晴と過ごした時間をまだ思い出にできずにいた。忘れるにはあまりにも大切な時間で、気持ちの置き場が見つからないと打ち明ける葵に、貴和子は「置き場なんてないわ。その気持ちはあなたの中に閉じ込めておくべきものじゃないもの」と告げる。

 「私が彼を懐かしいと言えるのは、それ以外の言葉が出てこないくらい気持ちを出し切ったからよ」

 眞澄(佐々木蔵之介)の父親としての思いや、澄晴の将来を尊重し、自ら身を引いた葵。その選択に頭では納得しているつもりでも、心はまだ澄晴を愛していると叫んでいることに気づかされる。さらに、彼女を後押ししたのは、優子(坂井真紀)がわざわざペンションまで届けにきた眞澄からの手紙だ。そこには、これまでの無礼を詫びる言葉とともに、「澄晴とあなた自身を信じて道を選んでください」という最後の願いが綴られていた。

 葵はまた、周囲の言葉に惑わされ、自分の声を信じられなくなっていたのだろう。“誰かのため”を口実に、自分の気持ちに蓋をする。それは一見、大人の美徳に思える。けれど、どんなに押さえ込んでも、その気持ちは綺麗に消えてなくなることはなく、前へ進もうとする足を止めるのだ。「どうしたいの?」という優子の問いかけで、葵はようやく澄晴を諦めきれない気持ちを認めることができた。

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