シスターフッド作品はなぜ共感を呼ぶ? 『Tokyo middle 30』などに感じる女性同士の連帯
しかし、現代は女性の社会進出は当たり前のこととなり、20代で結婚・出産する女性が少なくなっているため、日本では『Tokyo middle 30』のように「35歳」を軸として描くことも納得。筆者自身も39歳で結婚し、一児の母となった今も仕事をしているが、恋愛や結婚、出産と仕事といった人生の生き方をその都度考えながら、自分なりに精一杯生きているつもりだ。
以前はかき消されたであろう小さな声も届きやすくなった現代において、時に悩み、時に笑顔で、十人十色の人生を歩む女性たちにとって、シスターフッド作品はより心に刺さり、共感を呼ぶようになったのではないだろうか。カッコいい男性主人公の作品が主だった時代から、か弱いヒロインではなく、自分で人生を切り拓く女性主人公の作品も増えてきている。日本はもちろん、韓国の女性の社会進出やフェミニズム運動の広がりは知られるところだが、日韓ともにエンタメにおいてはシスターフッド作品を通して、女性同士の連帯をより感じられることもあるのかもしれない。
日本のドラマは目にする機会が多いこともあり、近年の韓国のシスターフッドドラマを紹介すると、いつも酒のことばかり考えているアラサー女性3人組の話『酒飲みな都会の女たち』(2021、2022年)や、映画『82年生まれ、キム・ジヨン』(2019年)を手がけた脚本家のユ・ヨンアが39歳の女性3人の人生を描いた『39歳』(2022年)、アラフォーの優秀な女性3人が繰り広げる年下男子との恋愛と仕事がテーマの『恋愛ワードを入力してください ~Search WWW~』(2019年)、母親世代が自立するために奮闘する『貞淑なお仕事』(2024年)などがある。どのドラマも面白い。
時代とともにアップデートされていく多様なドラマをはじめ、昔の価値観のものでも、エンターテインメントとして昇華された映像作品は見応えがある。これからも新旧問わず、さまざまな作品にふれていきたいと思うばかりだ。
参考
※ https://ananweb.jp/categories/entertainment/16192
■放送情報
『Tokyo middle 30』
フジテレビ系にて、毎週水曜22:00〜22:54放送
出演:仲里依紗、のん、深川麻衣、渡辺大知、朝井大智、中島颯太、風間俊介
原作:Chinese Drama by Linmon Pictures - Nothing But Thirty
脚本:北川亜矢子
音楽:小山絵里奈
主題歌:ふみの「東京」(NO LABEL ARTISTS / UNIVERSAL MUSIC)
プロデューサー:鹿内植、森谷雄、森本友里恵
協力プロデューサー:田淵麻子
演出:筧昌也、宮木正悟、高杉考宏
制作プロダクション:アットムービー
制作著作:フジテレビジョン
©︎フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/middle30/
公式X(旧Twitter):https://x.com/middle30_fujitv