シスターフッド作品はなぜ共感を呼ぶ? 『Tokyo middle 30』などに感じる女性同士の連帯

 35歳の女性の葛藤をリアルに描いたドラマ『Tokyo middle 30』(フジテレビ系)が後半戦に入った。東京に暮らす5歳の男児の母で専業主婦・佐倉麻紀(仲里依紗)、アパレルショップの店長・山地遥(のん)、公立小学校の教師・永野薫子(深川麻衣)は皆35歳。かつて地方都市の高校の同級生だった3人は、「ズッ友」を誓い合う親友となり、35歳で再会することからストーリーが始まる。

 バリバリ働く有能な女性としての人生を目指していたはずが、美容クリニックを経営する夫・宗司(渡辺大知)を支えながら知的な遅れのないADHDなどの特性を持つ息子・宗太(天野優)の育児に奮闘している主人公の麻紀。ミュージシャンの夢が破れ、家と仕事先を往復するだけの生活にうんざりするなか、ショップにふらりとやってきた客・藤川晃之助(朝井大智)と出会う遥。マッチングアプリで出会い長年同棲した末、妊娠がきっかけで清水義孝(風間俊介)と結婚した薫子。

 筆者は仕事ばかりの毎日で出会いがなく、35歳から1000人の男性と婚活で出会い39歳で結婚した身(詳しくは著書『どうしても、結婚したかった。1000人の男性と出会った私の婚活ラプソディー』をぜひ)。ゆえにドラマでいえば遥の気持ちもわかるし、母親という意味では仕事と育児の板挟みで悩む麻紀や、結婚したがある出来事で生き方を見つめ直す薫子のことも、それぞれ異なる境遇でありながらどの選択肢や人生も「有り得る」と共感できるのだ。

 本作は、中国で大ヒットした『30女の思うこと~上海女子物語~』を原作に、日本版としてオリジナルリメイク。原作では30歳がメインだったところ、現代女性の生活スタイルに合わせ、35歳に年齢を上げて制作されている。三者三様のキャラクターがストーリーを引っ張り、岐路に揺れる女性の心情に寄り添う本作は、女性同士の友情や生き方をクローズアップしているが、このようなドラマをいつからか「シスターフッドドラマ」とも、呼ぶようになった。

 1960年代後半、男性社会のなか女性たちが権利獲得のために起こしたウーマンリブ運動の中で生まれた(※1)とされる「シスターフッド」という言葉。とくに近年はよく耳にする言葉となり、『Tokyo middle 30』の原作がある中国、日本や韓国と東アジアでもシスターフッドといえるドラマがたくさんある。昔は、女性の結婚適齢期および出産年齢のリミットが25歳ごろだと言われ、25歳になっても結婚できない女性のことを、(12月)25日を過ぎると価値のないクリスマスケーキに例えられた時代もあった。

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