劇場版『虎に翼』は社会派とエンタメを両立する作品に 初“朝ドラ”の野呂佳代にも注目
劇場版『虎に翼』の公開日が2027年1月15日に決定した。『虎に翼』といえば、配信でNHK歴代ドラマ最高の再生回数を記録(当時)し、「第62回ギャラクシー賞 テレビ部門大賞」「第33回橋田賞」「第51回放送文化基金賞 ドラマ部門最優秀賞」を受賞した、朝ドラの中でも屈指の人気を誇る作品。
今回の発表を受けて、ドラマライターの明日菜子は放送当時の反響について「昨日のことのように思い出せます」と振り返った。
「『虎に翼』が放送されたのは2024年ですが、今も昨日のことのように思い出せます。それだけ現代に繋がる普遍的なテーマを描いていたのだと改めて思いました。NHKドラマでは『スパイの妻』や『正直不動産』など映画化された作品はいくつかありますが、やはり朝ドラを映画化するということでかつてないほど注目が集まっていますね」
今回の劇場版作品ではドラマ版に出演していたメインキャストが続投することでも話題を呼んでいる。
「出演者にも大変豪華なキャストが揃っておりますし、特に森田望智さんは2027年度前期の朝ドラ『巡るスワン』でヒロインを務めることが決まっていますね。主演の伊藤沙莉さんをはじめ、土居志央梨さん、桜井ユキさん、ハ・ヨンスさん、平岩紙さんら“魔女5”の方々も、『虎に翼』を機にさらに知名度が上がった俳優さんだと思います。それぞれがさまざまな作品で活躍したうえで、再び『虎に翼』に集結するというのも感慨深いですね」
また、劇場版の新キャストとして、南沙良、大城理樹、野呂佳代、髙嶋政宏、原ふき子、内田有紀、松本幸四郎の出演が発表されている。
「新キャストの中では、個人的に野呂佳代さんの活躍に期待しています。『銀河の一票』(カンテレ・フジテレビ系)を機にさらにパワーアップされた野呂さんですが、意外にも朝ドラ作品への出演は初めてということなので、どんな役で絡んでくるのか楽しみです」
劇場版で描かれる物語については多くは明かされていない。明日菜子は「ドラマ版の最終回より一歩手前の時期」が描かれるのではないかとにらんでいる。
「今回“寅子が挑む最後の事件”ということで、すごく劇場版らしい煽りになっていますね。今回の情報解禁を機に最終回を見返していて、そこで登場した星さん(岡田将生)の見た目から考えると、今回キャスト写真が解禁されましたが、星さん(岡田将生)が白髪混じりになっていて、最終回より一歩手前のような後期の星さんに見えました。彼もどう絡んでくるのか非常に楽しみです」
テレビドラマの劇場版作品は過去にも事例があるが、朝ドラが映画化されるのは今回が初。明日菜子は『虎に翼』が「流れを変える一作」になるとして、劇場公開への期待を総括した。
「テレビドラマの劇場版作品の流れを変える一作になるのではないかなと思っています。近年は『TOKYO MER』 や『コンフィデンスマンJP』 など、映画化を機に新たな視聴者層を獲得する流れがあるなかで、ここにきて朝ドラが映画になるという初の試みが、さらなる変化をもたらしてくれるのではないでしょうか。朝ドラも今後、バカリズム脚本、宮藤官九郎脚本と注目作が控えています。これまで朝ドラに馴染みがなかった層にとっても、映画『虎に翼』が朝ドラに触れる入口になるかもしれません。3月に放送されたスピンオフドラマ『山田轟法律事務所』はなかなかハードボイルドな作風で、社会派ドラマとしても見応えのある一作になっていました。今回はやはり映画作品ということで、脚本・吉田恵里香さんの社会派な視点はもちろん、エンターテイメントとしてスケールの大きい作品になることを期待したい。半年間毎朝15分ずつ積み重ねてきた物語を、今度は映画館の大きなスクリーンで観る。その体験自体がかなり新鮮ですし、朝ドラという枠を飛び出した『虎に翼』がどのように受け取られるのか楽しみです。2027年の“はて?”がどういう形で私たちに向けられるのか、しかと見届けたいと思います」
■公開情報
劇場版『虎に翼』
2027年1月15日(金)公開
出演:伊藤沙莉、岡田将生、森田望智、土居志央梨、戸塚純貴、桜井ユキ、平岩紙、ハ・ヨンス、羽瀬川なぎ、南沙良、大城理樹、野呂佳代、髙嶋政宏、原ふき子、内田有紀、松本幸四郎
監督:梛川善郎
脚本:吉田恵里香
音楽:森優太
企画・プロデュース:尾崎裕和
プロデューサー:稲田秀樹、姫野芙美
配給:東宝
©2027 劇場版「虎に翼」製作委員会
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