梅原裕一郎、“低音ボイス”の試行錯誤 声優業は「ここまで来たら引き返せない」
声優になったことは「運命的」
——梅原さんが最近「運命的だ」と感じた出来事はありますか?
梅原:運命的か……。最近じゃなくてもいいですか(笑)? そもそもこの声優という職業に就く直前は、まだ僕は愛知県に住んでいる大学生だったんですが、ある日大学を辞めて上京したんです。それからオーディションに参加できるようになったんですが、もし1年、2年でもタイミングがずれていたら受けられなかったオーディションもあって、もしそれを受けていなかったら人生がぜんぜん違ったんだろうな……というのは普段から感じています。今となってはあのタイミングで上京してよかったなと。
——過去に「自分が声優をやっていない人生は想像つかない」というようなことをおっしゃっていましたが、その気持ちは今もお変わりないですか?
梅原:そこまでロマンのある話でもなく……他に選択肢がないといいますか。たとえばじゃあ今声優を辞めましたとなったら、他に特に何も持ち合わせてないので今さら辞められないというのもありますし、ここまで来たら引き返せないという気持ちが強いですかね。もちろん今も頑張ろうという気持ちは持ち続けていますが、だんだんと歳を重ねてくると演じる役の傾向も変わっていったりして、それこそ今回はメインキャラクターをいただいていますが若手も活躍する現場にお邪魔しに行く機会も増えてきて。最近はそういう現場で脇を固めることの楽しさを感じます。
——『鬼の花嫁』の現場で改めて感じた演技の楽しさはありますか?
梅原:メインキャラクターを演じることでいえば、やっぱりセリフ量が多いのでそれだけキャラクターのことを説明できるのは楽しいと感じます。1話だけしか出てこない役だったりするとセリフは少ないので、その短いセリフの中でキャラクターを表すのは難しいんですが、メインの役だとだんだんセリフ回しに慣れていく部分もありますし、演じていて楽しい気持ちはあります。ただ、こういうどっしりとしたキャラだからこそ「ブレちゃいけない部分」も明確にあって、そこに歯がゆさもあるといえばあるんですよね。たとえば高道のようなキャラは結構トリッキーな立場になるエピソードがあったりとか、柚子の妹の花梨はある種悪役的な立ち回りができたり、柚子の両親は本当に人間の悪いところを描いたような嫌な役どころですが、そういう振れ幅があるキャラクターは楽しそうだなと現場でも思っていました。
——梅原さんは悪役のほうがお好きなんですよね。
梅原:僕はそうですね(笑)。悪役のほうが自由度が高いというか、とはいえ主人公がいないと悪役もいないので、主人公がまっすぐであればあるほど悪役はやりたい放題できるという楽しさがありますね。玲夜はブレてはいけないキャラクターですし、無理やりそんなことをしたら作品自体がおかしくなってしまうので、玲夜は玲夜として一本の柱としていなければならない。そこは難しくもあり、やりがいを感じながら演じていました。あとは僕が細かいアドリブや、息を入れていないところでもアニメーションとして表情の変化があったりするので、アニメで観ることで視覚的にも楽しめる作品になっていると思います。
■放送情報
TVアニメ『鬼の花嫁』
TOKYO MX、BS11ほかにて、毎週土曜24:30〜放送
dアニメストア、ABEMA、U-NEXT、アニメ放題にて、毎週土曜24:30〜地上波同時・最速配信、その他プラットフォームにて順次配信
キャスト:早見沙織(東雲柚子役)、梅原裕一郎(鬼龍院玲夜役)、石見舞菜香(東雲花梨役)、逢坂良太(狐月瑶太役)、千本木彩花(透子役)、花江夏樹(猫田東吉役)、坂泰斗(荒鬼高道役)、島﨑信長(鬼山桜河役)、遠藤綾(鬼山桜子役)、寺澤百花(ソウ役)、小橋美憂(アオ役)
原作:クレハ(スターツ出版文庫)
漫画:富樫じゅん(スターツ出版「noicomi」連載)
原作装画:白谷ゆう
監督:大宮一仁
シリーズ構成:鎌倉由実
メインキャラクターデザイン:田中日香里
キャラクターデザイン:重國浩子
美術監督・美術設定:MAI MAI
色彩設計:柴田亜紀子
撮影監督:石塚知義
編集:伊藤潤一
音楽:横山克
音響監督:若林和弘
音響制作:楽音舎
アニメーション制作:Colored Pencil Animation Japan
OP主題歌:ClariS「ヒトコト」(SACRA MUSIC)
ED主題歌:山崎育三郎「心星」(Sony Music Labels Inc.)
©クレハ・富樫じゅん・スターツ出版/「鬼の花嫁」製作委員会
公式サイト:https://onihana-anime.com/
公式X(旧Twitter):https://x.com/onihana_anime
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<応募締切>
8月15日(土)