『男ともだち』松岡茉優の創作する姿を捉えた場面写真公開 原作者・千早茜のコメントも

11月6日より全国ロードショーされる松岡茉優主演映画『男ともだち』の場面写真が公開された。
本作は、『しろがねの葉』で第168回直木賞を受賞した千早茜が2014年に発表した同名小説を映画化する人間ドラマ。著者作品初の映像化となる。脚本は『愛がなんだ』の澤井香織、監督は『幼な子われらに生まれ』の三島有紀子が務め、2026年2月に京都、福井、広島で撮影が敢行された。
恋人と京都の町家に暮らす29歳の神名は、仕事もプライベートも順調に見えるが、実はクリエイターとしての描きたいものを見失い、人生に静かな行き詰まりを感じていた。絵本で賞を獲り脚光を浴びたのは何年も前、最近は無茶なクライアントワークに神経をすり減らし、惰性や不毛な恋愛に逃げる日々を送っている。そんなある日、“男ともだち”ハセオからの思いがけない電話をきっかけに、二人は7年ぶりに再会、神名の人生が大きく動いていく……。
才能はあるが、身勝手で人間関係に不器用なクリエイター・神名を演じるのは、『勝手にふるえてろ』、『万引き家族』の松岡。出会ったころからなぜか神名を深く理解している男ともだち・ハセオ役を、『愛がなんだ』や『窮鼠はチーズの夢を見る』の成田凌が演じる。7年ぶりに再会を果たす神名とハセオと同じく、松岡と成田も7年ぶりの共演となる。そのほか、井上祐貴、中島歩、咲妃みゆ、三浦貴大、余貴美子、池畑慎之介が出演する。
公開された場面写真では、松岡演じる主人公のイラストレーター・神名の創作する姿が捉えられている。
あわせて公開されたのは、そんな神名が数年前、雑誌に掲載され評価を得た絵画。この『グリム童話特集 赤ずきん』の挿絵は、本作で絵画の監修、提供、指導を務めた福岡県在住の画家・田中千智が本作のために描き下ろしたもの。挑発的にこちらを見つめるオオカミと、その隣に佇む赤ずきんの複雑な表情は、神名の心の奥底にある揺らぎや葛藤を感じさせる。田中は本作の原作者・千早の著書『正しい女たち』の装丁作画も手がけているが、彼女が描く人物の眼差しと黒く塗りつぶされた背景に強烈なインスピレーションを得たプロデューサーと三島監督が熱烈にオファーし、本作への参加が実現した。
田中は映画本編鑑賞後「映画も絵画も、すべてを描き切ることはできないからこそ、心に残るものがあるのだと思います。表現は違っても、その余白が見る人の中で時間をかけて育っていくところには、どこか通じるものがあります」とコメント。映画と絵画、異なるカルチャーの中に宿る共通点を語った。撮影前には、神名を演じる松岡が能古島(福岡)にある田中氏のアトリエを訪問し、筆やコンテの使い方や水彩画の描き方なども実際に手を動かして練習。絵画が生み出されるリアルな場所での体験を経て、本番に臨んだという。
さらに、映画本編を鑑賞した原作者・千早からコメントも到着。奇しくも「京都での撮影を見学させてもらったとき、神名と彰人が暮らす京町家から、かつて私が住んでいた町家が見えました。デビュー作を書いていたときに暮らしていた家で、京町家の土間の匂いと共に二十代の自分がよみがえりました」という。続けて、「誰もが身に覚えのある、強くなりたいと願う弱さも、勘違いの不幸も、生きにくさも、情けなさも、苛立ちも、まるで三島監督はすべてを知っているかのように、鮮やかに残酷に描いていました。孤独で、無様で、それでも、なにかを掴もうと足掻いていた人。今も、足掻いている人。そんな人たちの救いになる映画だと思います。何者でもなかった私の二十代も、救われた気がしました」と語った。


■公開情報
『男ともだち』
11月6日(金)新宿ピカデリーほかにて全国ロードショー
出演:松岡茉優、成田凌、井上祐貴、中島歩、咲妃みゆ、三浦貴大、余貴美子、池畑慎之介
原作:千早茜『男ともだち』(文春文庫)
監督:三島有紀子
脚本:澤井香織
音楽:安川午朗
製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ
制作プロダクション:カズモ
©2026『男ともだち』製作委員会
公式サイト:https://happinet-phantom.com/otokotomodachi/
公式X(旧 Twitter):@o_tomodachifilm
公式Instagram:@o_tomodachifilm





















