『時すでにおスシ!?』“みなと”永作博美が見つけた前向きな未定 “渚”中沢元紀が隠す本音とは

 森は初めて板場に立ったが、尊敬する克己から教えを乞い、おいしい鮨を客に届けるために奮闘していた。その頼もしい姿を見て、克己だけでなく温子も安心したようだ。「うまくいかなくてもいい。失敗してもいい。挫折してもいい。ただ、幸せになることから逃げるな!」という温子の台詞は、全親が子どもに伝えたいことだろう。

 みなとも今回の出来事を経て、自分の進路について気づいたことがあった。それは進路希望調査票に書いた「未定」が、前向きなものであるということ。「嘘」には“人を欺くための嘘”と“大事な人を思っての嘘”と2種類あるように、「未定」にも2種類ある。夫を亡くしてから、家と職場を往復しながら必死に息子を一人で育ててきたみなとの世界は鮨アカデミーに入学したことで大きく広がった。いろんな人がいて、いろんな道がある。その膨大な可能性を前にして迷えるというのは、どれほど贅沢で豊かなことなのだろう。みなとは今、ワクワクした気持ちで「未定」の未来を抱きしめている。

 一方の大江戸も講師としての仕事にやりがいを覚えつつも、久しぶりに板場に立ったことで心に湧き立つものがあったようだ。森の実家の狭い一室で布団に寝転びながら、みなとと大江戸が未来について語り合うシーンはまるで修学旅行のよう。いつか「未定」が取れて、ただの「前向き」になった時、2人はどんな関係になっているのか。困っている人を放っておけないお節介な2人が、一緒に鮨屋を切り盛りしながら、客の世話を焼いている未来がほんの少し見えた気がした。

 ゴールデンウィークで実家に帰省した息子について、「ぐっすり寝ている姿が愛おしくて」と友人たちに語っていたみなと。寝言を呟きながら眠りについている大江戸に感じた愛おしさはそれと同種のものなのか、あるいは恋なのか、本人も判別がついていない様子である。ただ、彼女がこのところ感じている憂鬱は単なる五月病ではなく、大江戸が澪(土居志央梨)と一緒にいるところを目撃したことも関係していそうだ。澪の正体はすでに公式サイトの相関図で大江戸の元妻と判明しているが、みなとはまだ気づいていない。2人の関係の進展には要注目だが、今はそれ以上に職場で悩みを抱えている渚のことが気がかりだ。彼もまたみなとに心配をかけまいと、必死に順調であるように装っているのかもしれない。

■放送情報
火曜ドラマ『時すでにおスシ!?』
TBS系にて、毎週火曜22:00~22:57放送
出演:永作博美、松山ケンイチ、ファーストサマーウイカ、中沢元紀、山時聡真、杏花、平井まさあき(男性ブランコ)、後藤淳平(ジャルジャル)、猫背椿、関根勤、有働由美子、佐野史郎
監督:坪井敏雄、岡本伸吾、金子文紀
脚本:兵藤るり
編成プロデュース:松本友香
プロデュース:益田千愛、鈴木早苗
主題歌:Creepy Nuts「Fright」(Sony Music Labels Inc.)
音楽:青木沙也果
製作著作:TBS
©︎TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/tokisushi_tbs/
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