『サラ・キムという女』の凄まじい緊迫感 シン・ヘソン×イ・ジュニョクの演技にくぎ付け

イ・ジュニョクがシン・ヘソンを追い詰めるが……

サラ・キムの事件の真相を追い詰めていく刑事パク・ムギョンを演じるのがイ・ジュニョクだ。『わたしの完璧な秘書』で、シングルファザーとして育児も仕事も完璧にこなす魅力的な男性を演じたのは記憶に新しい。筆者はシン・ヘソンと共演している『秘密の森』で演じた小悪党丸出しの検事のイメージが強かったので、イ・ジュニョクの新たな魅力を発見し、心が躍ったものだ。
ムギョンは、サラ・キムの事件を淡々と突き詰めていくクールな刑事。物語の終盤、発見された遺体がサラ・キムではないと確信したムギョンは、警察に出頭したサラ・キムと取り調べ室で緊迫感のあるやり取りを繰り広げる。サラ・キムの化けの皮を一つずつはがしていくムギョン。次第に追い詰められていくサラが怒りを爆発させ、ムギョンにコーヒーを投げつけるシーンは迫力満点だ。

ムギョンは根気強くサラ・キムを追い詰め、殺人と『プドゥア』を通じて行ってきた詐欺を立証しようとする。いよいよサラ・キムもこれまでか……と思ったが、自身のブランド『プドゥア』を守るために、今度は「私はキム・ミジョン」と主張。発見された死体がサラ・キムならば被疑者死亡で『プドゥア』のブランド詐欺は不起訴になると判断したのだ。そのために、甘んじて殺人の罪を受けようとする捨て身の作戦に出たサラ・キム。なんと頭の回転が速い女性なのだろう。そして自分のブランドを守るためのすさまじい執着に唖然とする。
結果的にサラ・キムの思い通りに事が運び、ムギョンは『プドゥア』が行ってきた詐欺を起訴することはできなかった。ドラマの最後、刑が確定して刑務所にいるサラ・キムに面会し「あなたの本当の名前は?」と問いかけるムギョン。それに答えず微笑みをみせるサラ・キムを観ていると、「この物語はまだ終わっていないのでは……?」と感じたのは筆者だけではないだろう。
■配信情報
『サラ・キムという女』
Netflixにて配信中
出演:シン・ヘソン、イ・ジュニョク
制作:キム・ジンミン、チュ・ソンヨン





















