『キンパとおにぎり』『パン恋』でまったく異なる顔を披露 片岡凜が見据える“野望”

 上白石萌歌と生田斗真がW主演を務める土曜ドラマ『パンダより恋が苦手な私たち』(日本テレビ系)、そして赤楚衛二が主演を務めるドラマプレミア23『キンパとおにぎり〜恋するふたりは似ていてちがう〜』(テレ東系/以下、『キンパとおにぎり』)。現在放送中の2作品に同時出演しているのが片岡凜だ。一方では強烈なビジュアルでコミカルに、もう一方ではダメ彼氏に振り回される等身大の女性を演じ分けている。『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』(TBS系)やNHK連続テレビ小説『虎に翼』などの話題作を経て、デビューから4年。若手実力派として注目を集める片岡は、まったく異なる世界観を持つ作品で、どう役を生きているのか。現場でのエピソードや、4年目を迎えた現在の心境、そして見据える“野望”について語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

「役者として、作品ごとに毎回違う顔を見せたい」

ーー『パンダより恋が苦手な私たち』と『キンパとおにぎり』はかなりタイプの違う作品ですね。

片岡凜(以下、片岡):そうなんです。どちらの作品も撮影は終了していて。『キンパとおにぎり』は去年の夏頃、『パンダより恋が苦手な私たち』は昨年末に撮り終わりました。

ーー『キンパとおにぎり』では、赤楚さん演じる主人公・大河が働く小料理店の常連客・染島乃愛を演じられています。どのように役作りをして撮影に臨まれましたか?

片岡:『キンパとおにぎり』の現場は、事前に作り込むというよりは、撮影現場で作っていく感覚が強かったです。私が演じる乃愛の役柄と、乃愛が常に心に何を置いているかという部分だけを掴んでおいて、あとは監督や赤楚さん、彼氏役の福山(翔大)さんたちと接する中で、自分がどう反応していくか。その場にならないと想像がつかないことが多かったので、日々現場で作り上げていきました。

ーー対して『パンダより恋が苦手な私たち』で演じられている、椎堂司(生田斗真)の研究室の助手・村上野乃花は、ビジュアルもキャラクターも強烈です。

片岡:『パンダより恋が苦手な私たち』のほうは、野乃花のビジュアルが結構強かったので、衣装合わせのときに、衣装を着て鏡で自分を見て「こういうキャラで行こう」というのを決めていました。私、役の姿をした自分を鏡で見ると、スッとその役に入れるんです。現場に入る前に鏡で自分の目を見つめて感情を作ることがあって。そうして湧き上がってきたものを、そのまま現場で活かしていきました。

ーー視聴者の中には同じ俳優さんが演じていると気づかない方もいるかもしれませんね。

片岡:何回かOA後にそう言っていただけて、すごく嬉しかったです。役者として、作品ごとに毎回違う顔を見せたいので、そう言っていただけるのは喜びが大きいです。

ーーこれまでの出演作を振り返っても、コメディジャンルの作品に出演するのは珍しいですよね。

片岡:そうですね。これまではシリアスな役や“悪い子”を演じることが多かったので、今回コメディに初めて挑戦してみて、全く異なるテイストになったと思います。また現場のエネルギーがすごく強くて、スタッフさんも含めて「みんなで一丸となっていい雰囲気を作っていこう」という明るいポジティブなオーラがあって、とても素敵だなと思いました。

ーー『パンダより恋が苦手な私たち』では椎堂役の生田斗真さんとの共演シーンが多かったと思いますが、生田さんはどんな方でしたか?

片岡:生田さんはカメラが回っていないときも“先生”という感じで、いるだけで安心感がありました。生田さんはコメディドラマの経験が豊富で、私がどんなアドリブを入れてもしっかり返してくださるので、とにかく心強かったです。

ーー片岡さんからアドリブを入れることもあったんですか?

片岡:ありましたね。私、アドリブが好きなんです。第2話で足を見せるシーンがあったのですが、あれもアドリブでした。「いきなりこういうことをしたらどうなるだろう」と試してみるのがすごく好きで。今回はシーンの端々にかわいらしく見えるようなアドリブを入れました。

ーーアドリブはベテランの俳優さんがやっているイメージが強いですが……。

片岡:そうですよね(笑)。その役を生きている瞬間は思ったことをやりたくて。カメラが回るとスッと入れるので、演じるときは役に憑依するタイプかもしれません。

ーー柴田一葉役の上白石萌歌さんとの共演はいかがでしたか?

片岡:私は一人っ子なのですが、上白石さんはお姉さんみたいな存在でした。面倒見がとても良くて、すごく私のことを気にかけてくれましたし、現場も上白石さんがいるだけで太陽みたいな日が差す感じがありました。

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