キム・ヒャンギ主演『済州島四・三事件 ハラン』4月3日公開へ 逃避行を描いた予告編も

韓国映画『한란(原題)』が、『済州島四・三事件 ハラン』の邦題で4月3日よりポレポレ東中野ほかで全国公開されることが決定。あわせて、予告編、ポスタービジュアル、場面写真が公開された。
本作は、1948年4月3日、外国勢力による干渉に反発した済州島の一部島民が武装蜂起したことに端を発した「済州島四・三事件」を題材にした人間ドラマ。1948年10月、政府が海岸線から5キロ以上離れた地域を「敵性区域」とみなし、“出入りする者は無条件に射殺する”という布告文を発令。村民たちは難を逃れるため、漢拏山を目指す。一時的に村を出ることになったアジンは、村に残した6歳の娘ヘセンのことが心配でたまらない。その頃、村では韓国軍が老人たちを容赦なく射殺していた。生き残ったヘセンは、母を捜してひとり山へと向かう。奇跡的に再会した母と娘は、生き延びるため命がけの逃避行を始める。
本作を監督したのは、商業映画の脚本家としてキャリアを積んだハ・ミョンミ。移住した済州島で、名もなき女性の犠牲者たちの姿を描きたいと企画し、史実を基に母と娘の物語の全編を済州島で撮影した。主人公アジンを演じるのは、キム・ヒャンギ。映画『神と共に』2部作で第39回青龍映画賞の助演女優賞、そして『無垢なる証人』では第39回韓国映画評論家協会賞の最優秀女優賞を受賞した。
公開された予告編では、幼い少女ヘセンが母アジン(キム・ヒャンギ)と引き裂かれる様子から始まる。軍人は6歳のヘセンに「昨晩、山から降りてきたろ?」と冷酷に詰め寄り、村を焼き払うシーンが続く。娘の安否が心配なアジンは、周囲の制止を振り切り、ひとり娘の元へと戻る。ようやく再会を果たすが、軍人に見つかってしまい、「ただの海女です。暴徒じゃありません」と命を請うアジン。映像の最後に、「この恐ろしい惨劇をあなたと私が忘れてしまったら、誰が記憶にとどめると言うの?」というセリフとともに、逃げ延びようとする2人の後ろ姿が映し出される。
あわせて公開されたポスタービジュアルは、暗い洞窟の中で目隠しをした少女と、娘を守ろうとする母の強い眼差しが印象的なビジュアルに、「また一枚、歴史の闇が剥がされる―」というコピーが添えられている。
さらに今回の日本公開に寄せて、主演のキム・ヒャンギとハ・ミョンミ監督からコメントが到着。「済州島四・三事件」では、事件前後に日本に逃れた人も多くいた。監督のハ・ミョンミは、準備段階でこの事実に直面したといい、「今回の日本公開を通じて、済州島四・三事件の記憶が国境を越え、日本だけでなくより多くの場所へと繋がっていくことを願っています」と祈りの言葉を残している。また天才子役として名を馳せ、本作で初めて母親役を演じたキム・ヒャンギは、「日本の劇場公開にまで繋がることができて本当に幸せです。韓国の重要な歴史の一部に興味を持ってくださり感謝します」と喜びを語っている。
コメント
ハ・ミョンミ(脚本・監督)
『済州島四・三事件 ハラン』を準備する中で、済州島四・三事件の歴史が日本に定住した済州の人々の時間とも深く繋がっていることに直面しました。あいち国際女性映画祭での最初の出会いが日本公開にまで繋がった今の過程は、歴史的文脈の中で私にとって特別な縁のように感じられます。今回の日本公開を通じて、済州島四・三事件の記憶が国境を越え、日本だけでなくより多くの場所へと繋がっていくことを願っています。
キム・ヒャンギ(アジン役)
あいち国際女性映画祭での出会いが素晴らしい記憶として残っていましたが、こうして日本の劇場公開にまで繋がることができて本当に幸せです。韓国の重要な歴史の一部に興味を持ってくださり感謝します。日本と韓国の優れた作品が交流し、互いに良い影響を与え合えることを願っています。
■公開情報
『済州島四・三事件 ハラン』
4月3日(金)ポレポレ東中野ほか全国順次公開
出演:キム・ヒャンギ、キム・ミンチェ、ソ・ヨンジュ、キム・ウォンジュン
監督・脚本:ハ・ミョンミ
プロデューサー:ヤン・ヨンヒ
撮影:オム・ヘジョン
音楽:キム・ジヘ
音響:ムン・チョルウ
編集:イ・ヨンジョン
照明:シン・テソプ
美術:キム・ジンチョル
配給:シネマスコーレ、MYSTERY PICTURES
2025年/韓国/韓国語/カラー/119分/シネスコ/5.1ch/原題:한란
©Whenever Studio
公式サイト:https://hallan-movie.com
公式X(旧Twitter): @hallan_film

































