『時すでにおスシ!?』永作博美が主演の必然性 兵藤るりの新境地&TBS看板演出陣が集う
さらに、2024年に放送された夜ドラ『バニラな毎日』(NHK総合)では、経営がうまくいかずに洋菓子店を閉店することになったパティシエ・白井葵(蓮佛美沙子)の前に現れて、たったひとりのためのお菓子教室を開くように働きかける料理研究家の佐渡谷真奈美を演じる。ズケズケと人の懐に上がり込み、あっけらかんとした関西弁を使いこなし、自身のペースに葵を巻き込んでいく真奈美。こだわりを持って黙々と洋菓子作りに没頭する日々を送り、気づけば独りになってしまった葵だけでなく、お菓子教室を訪れる人々は誰もが日々の仕事や生活に疲れ、傷ついている。それでも、真奈美はいつもの調子で接しながら、メレンゲのように柔らかな手触りで人々を包み込んでいく。独特の個性を発揮するキャラクターを、永作は人間味あふれる素顔と温かい眼差しで演じてくれていた。
蓮佛美沙子×永作博美の抱擁は“愛”そのものだった 『バニラな毎日』が届けた幸せのあり方
見た目は芸術品のように美しく、食べれば豊かな香りと甘さが口の中に広がるお菓子は、最初から甘かったり膨らんでいたりするわけでは…『時すでにおスシ!?』を手がける製作陣の顔ぶれも興味深い。脚本を手がけるのは、『わたしの一番最悪なともだち』(2023年/NHK総合)や『マイダイアリー』(2024年/TBS系)など、現代に生きる若者の心の揺らぎや葛藤を会話劇に落とし込んできた兵藤るり。これまで等身大の若者を主人公に据え、日常の温度感を巧みにストーリーに溶け込ませてきた彼女にとって、50歳の女性が主人公のヒューマンドラマを手がけることは、新境地を切り拓くチャレンジとなるはずだ。
さらに、本作では「金曜ドラマ」や「日曜劇場」など、TBSの看板作品を担当してきた演出家が勢揃いしている。『ファイトソング』(2022年/TBS系)の岡本伸吾や『不適切にもほどがある!』(2024年/TBS系)の金子文紀に、現在放送中の日曜劇場『リブート』(TBS系)で演出を手がけている坪井敏雄も加わり、近年のTBSドラマを彩っている豪華な陣容が整った。編成プロデュースを務める松本友香は、坪井が演出を務めた『ライオンの隠れ家』(2024年/TBS系)において、骨太なヒューマンドラマにサスペンスの要素を融合させた。“鮨アカデミー”という変わった場所が舞台となる本作も、根底に流れるヒューマンドラマの軸がブレることはないだろう。
彼らが共同で作り上げた作品に対して、永作はどのように主演として色をつけていくのか。ほかのキャスト情報も気になるところで、早くも4月の放送が待ち遠しい。
参照
https://realsound.jp/movie/2026/02/post-2294164.html
■放送情報
火曜ドラマ『時すでにおスシ!?』
TBS系にて4月スタート 毎週火曜22:00~22:57放送
出演:永作博美
監督:坪井敏雄、岡本伸吾、金子文紀
脚本:兵藤るり
編成プロデュース:松本友香
プロデュース:益田千愛、鈴木早苗
製作著作:TBS
©TBS
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