八木莉可子主演でファッションデザイナー・森英恵の“青春”をドラマ化 2026年3月放送決定

ファッションデザイナー・森英恵さんの生誕100周年を記念したテレビ朝日ドラマプレミアム『森英恵』が2026年3月に放送されることが決定。八木莉可子が主演を務める。
日本人で唯一、“ファッションの最高峰”パリのオートクチュールデザイナーとして活躍し、生涯をかけて“日本のエレガンス”を世界に発信し続けた森英恵。蝶のモチーフはブランドを象徴するデザインとして世界中で愛され、自身も“マダム・バタフライ”の愛称で親しまれた。本作は、そんな森さんの島根で過ごした幼少期から、我が子の洋服づくりをきっかけに洋裁にのめり込んだすえ、デザイナーとして花開き、世界に進出するまでの知られざる奮闘を描いていく。
脚本は、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』やNHK大河ドラマ『八重の桜』などの山本むつみが担当。史実を徹底リサーチし、蝶のデザイン誕生秘話をはじめ、知られざるエピソードもちりばめてられている。
厳格な医師の父、薬局を切り盛りする朗らかな母のもと、5人兄妹の4番目として島根県ののどかな村で育った英恵(八木莉可子)。絵を描くのが大好きで美術学校への進学を希望するも、父に反対され、やむなく東京の女子大に進学する。在学中、戦況が悪化し勤労動員へ。陸軍の造兵廠に駆り出されたとき、運命の出会いをはたしたのが、のちに夫となる森賢だった。終戦後、22歳のとき、英恵は父の反対を押し切って賢と結婚する。生まれ来る我が子のために洋裁を習いはじめた英恵は、その面白さに夢中になり、いつしかスーツやドレスを自在に作れるまでに上達。その腕前を見込んだ賢の勧めで、25歳のとき、新宿東口の木造バラック2階にオーダーメイド洋装店“ひよしや”をオープンする。明るい色使い洒落たデザインで店は瞬く間に評判となるが、開店から1年半がたったころ、英恵は体調を崩して入院する。その病名は、かつて2人の兄の命を奪った“結核”だった。仕事への情熱から病に立ち向かい、健康を取り戻した英恵。ほどなくして、映画の衣装デザインのオファーが舞い込む。多忙な妻を心配した賢は、英恵に服作りに専念してもらうべく、ひよしやの経営を一手に引き受けることを決意。こうして、“クリエイターの妻×マネジャーの夫”という夫婦二人三脚がはじまって……。
主人公の英恵を演じるのは、『First Love 初恋』(Netflix)、『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』(日本テレビ系)、『終幕のロンド-もう二度と、会えないあなたに-』(カンテレ・フジテレビ系)の八木。本作で17歳から39歳までを演じる八木は、クランクインを前に森さんの故郷・島根に赴き、生家の跡地を訪問。森英恵生誕100年を記念し、島根県立石見美術館で開催されていた没後初の展覧会『生誕100年 森英恵 ヴァイタル・タイプ』も鑑賞して森さんのエレガンスの真髄に触れた。また、森さんも学んだ「ドレスメーカー学院」に通い、デザイン画のドローイングや足踏みミシンの操作など集中的にレッスンを受けた。さらに、撮影現場にはドレスメーカー学院の先生も立ち会い、服作りの臨場感とリアリティを詰め込んでいる。
英恵役のオファーについて「とても光栄」と真摯に話す八木は、「森英恵さんのデザインは今、私たちの世代が見てもモダンで美しくてカッコいい! 展覧会で作品を拝見して、普遍的な美しさってあるんだなと実感しました。ファッションと流行は切り離せないものだと思いますが、突き詰められた先にある美しさは、時を超えて感動や力を与えてくれるんだな、と…」と感動を語り、「森英恵さんご自身も、とてもたおやか。激動の人生の中、悩まれる瞬間もあるのですが、悩んでいても力強く、ポジティブな方を向いているんです。しかも、どこか品があってチャーミングさも持ち合わせていらっしゃる…。そんな英恵さんが物語を颯爽と駆け抜けていく姿をきちんと描くことができたら…」と意欲を見せた。さらに、「ポジティブなエネルギーと好奇心を持って果敢に突き進む森英恵さんの姿に、私自身、ドーンと背中を押してもらえたような気がしました。みなさんぜひこの物語に力をもらっていただけたらうれしいです」とメッセージを寄せた。
また、本作のモンペやワンピース、スーツまで幅広いラインナップの衣装を手がけるのは、『キングダム』『ゴールデンカムイ』『宝島』などで衣装デザインを担当した、衣装デザイナーの宮本まさ江。宮本が長年大切に保管していた若き日の森さんが仕立てた貴重な品を八木がまとうほか、劇中には文化服装学院に所蔵されていた森英恵コレクションもふんだんに登場する。
ニューヨーク・コレクションのシーンではレプリカを制作し当時のランウェイを再現。また、“ひよしや”の外観や内装はもちろん、当時、文化の発信地として熱気にあふれていた新宿の街も美術セットで克明に再現される。
あわせてティザービジュアルとシーン写真も公開。ティザービジュアルは、デザインに打ち込む若かりし頃の森さんのポートレートと演じる八木をシンクロさせたもの。八木の凛としたまなざしが、森さんの“強い意志”を表現している。
八木莉可子(森英恵役)コメント

オファーを受けたときの気持ち
とてもうれしかったです。森英恵さんのことはもちろん存じ上げていたので、光栄に思いました。でも素晴らしい方だからこそ、私で大丈夫かな、という気持ちも同時に感じました。
森英恵さんのイメージ
やはり蝶のモチーフの印象が強く、日本の伝統を取り入れて世界で活躍された数少ないデザイナーさん、というイメージを持っていました。でもクランクイン前に森さんの故郷である島根を訪れ、英恵さんに関する書籍を読むうちに印象が少し変わりました。あれだけ素晴らしい功績を残された英恵さんですから、お仕事で手一杯のはずなのに、お料理されたりお散歩に出られたり、ご家族との時間をとても大切にされていたんです。それを知って、日々細やかな気遣いをする方だからこそできた表現もあるのかな、と思いました。私自身は今、仕事で手いっぱいなので、リスペクトでいっぱいです。
また、森英恵さんのデザインは今、私たちの世代が見てもモダンで美しくカッコいい! 展覧会で作品を拝見して、普遍的な美しさってあるんだなと実感しました。ファッションと流行は切り離せないものだと思いますが、突き詰められた先にある美しさは、時を超えて感動や力を与えてくれるんだな、と…。私も森英恵さんのお洋服からたくさんのパワーをいただきました。
“ひよしや”時代に森英恵さんが仕立てた服に袖を通した感想
まさか本物のひよしやさんのお洋服を着て撮影させていただけるとは思っていなかったので、ビックリしました。袖を通すだけで身が引き締まりますし、私にとって背筋をしゃんと伸ばしてくれるような存在です。そして何より、とてもかわいいです。汚してしまわないよう、ドキドキしながら着させていただいています。
森英恵さんをどのように演じたいか
森英恵さんご自身は、とてもたおやか。激動の人生の中、悩まれる瞬間もあるのですが、悩んでいても力強く、ポジティブな方を向いているんです。しかも、どこか品があってチャーミングさも持ち合わせていらっしゃる…。そんな英恵さんが物語を颯爽と駆け抜けていく姿をきちんと描くことができたらいいなと思っています。また、戦後の復興期、息子さんの服を作るところからスタートして世界的デザイナーに駆け上がった英恵さんは、決して“別世界の偉人”というわけではありません。みなさんに親近感を感じていただけるように演じていきたいと考えています。
視聴者へのメッセージ
ポジティブなエネルギーと好奇心を持って果敢に突き進む森英恵さんの姿に、私自身“自分はなんて小さなことで悩んでいたんだろう”と、ドーンと背中を押してもらえたような気がしています。
森英恵さんというお名前は知っていても、世界に羽ばたくまでの道のりをご存じない方も多いと思うので、ぜひこのドラマから力をもらっていただけるとうれしいです。


■放送情報
テレビ朝日ドラマプレミアム『森英恵』
テレビ朝日系にて、 2026年3月放送
出演:八木莉可子
脚本:山本むつみ
監督:竹園元(テレビ朝日)
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:神田エミイ亜希子(テレビ朝日)、山形亮介(テレビ朝日)、山田勇人(ザ・ワークス)、梶原建太(ザ・ワークス)
音楽:服部隆之
制作協力:ザ・ワークス
制作著作:テレビ朝日
©︎テレビ朝日
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