キム・ダミ、初の母親役で新境地へ パク・ヘスとの最強タッグ『大洪水』は予想外の展開

 2020年には、グローバルヒットしたドラマ『梨泰院クラス』で主人公パク・セロイ(パク・ソジュン)を慕うソシオパス(反社会性パーソナリティ障害)でIQ162を誇る人気インフルエンサー、チョ・イソ役を演じたことで、日本でもブレイク。梨泰院を舞台に、不屈の精神のセロイが仲間たちと奮闘する姿に魅せられた人は多いはずだが、セロイとイソの恋の行方にドキドキした人も多いはず。

『梨泰院クラス』

 セロイの店「タンバム(甘い夜)」のマネージャーとして、多大な貢献をするイソ。セロイの初恋の人オ・スア(クォン・ナラ)とはまた違う個性のあるキャラクターで、グイグイと惹きつけられる。セロイが店の由来を話すシーンでは、「少しでいいから、苦い夜を、俺の人生を甘くしたかった」と語る彼を見つめるイソの恋する表情がなんとも言えない。さらに時々セロイがイソに“頭ポンポン”をするなど、見どころの多い同作で、彼女は百想芸術大賞の女性新人演技賞を獲得。

 2021年には、青春ラブストーリー『その年、私たちは』で、高校時代は成績優秀で10年後には広告代理店のチーム長として働くクク・ヨンス役に。学生時代と再会してからの大人の恋を追った同作で、ヨンスとチェ・ウン(チェ・ウシク)の甘くてもろく切ない恋路の過程を一緒に味わえるのは、キム・ダミとチェ・ウシクの演技力の賜物。2023年には、韓国・済州島を舞台にした映画『ソウルメイト』で主人公のミソ役に。成長するにつれて、小学校からの親友ハウン(チョン・ソニ)とすれ違い、あることをきっかけに姿を消したハウンの驚くべき真実が明かされていくラストまで見入ってしまう。キム・ダミは、ある決意をして生きるミソの芯の強さを情感豊かに表現。また、17歳で出会うジヌ役のピョン・ウソクが、(いい意味で)イライラさせる優柔不断な男を演じている。

『ナインパズル』©︎2025 Disney and its related entities

 2025年は、ソン・ソックと共演したドラマ『ナインパズル』で、天才プロファイラーのユン・イナ役に。のっけから思わぬ展開で(あの人が死体に……)、イ・ソンミンはじめ特別出演のキャストの豪華さと、『名探偵コナン』など日本の謎解き漫画が好きなイナが推理する心理戦に見入る。続いて、1980年代にバスの案内員として働く二人の女性の友情と初恋を描く青春ロマンス『100番の思い出』で、100番バス案内員として働くコ・ヨンレ役に。一人の男性を巡る女性二人の恋の軋轢や心の機微をていねいに演じたキム・ダミ。親友ソ・ジョンヒ役のシン・イェウンとともに、心の成長を遂げた女同士の友情もアツかった。

『大洪水』Jeong Kyung-hwa/Netflix © 2025

 そして今年のラストを飾る作品は、冒頭でもお伝えしたNetflix映画『大洪水』。初の母親役で新たな心境を得たキム・ダミの今後の活躍にも期待している。

■配信情報
『大洪水』
Netflixにて独占配信中

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