『ぼくたちん家』玄一と索の“できること”がほたるを支える “運命”の歯車が動き出す予感も
11月2日に放送された『ぼくたちん家』(日本テレビ系)の第4話では、登場人物たちが抱えていた過去のエピソードが紐解かれ、玄一(及川光博)と索(手越祐也)の“運命”の歯車が動き出す予感が漂い始めた。
ほたる(白鳥玉季)の実の父親である仁(光石研)がアパートにやってきたことで、呆気なく索にバレてしまった親子のフリ。畳み掛けるように玄一は今まで秘めていた恋心までさらけ出してしまい、面と向かって索に「好きなんです」と告白する。
しかし、意を決した玄一の告白は「そんなことより、今はほたるさんのことですよ」という索の言葉であっさり退けられてしまう。実際、玄一はほたるの父親であると偽って警察とも話しており、仁にそのことを知られている以上、通報されて捕まってしまう可能性もある。親子のフリに反対する索の反応は一般的なものと言えるだろう。
それでも、中学校を訪ねてきた仁がほたるの生活を心配するどころか、3000万円のことしか頭にないことがわかると自らの考えを改める。玄一がほたるの父親を名乗っていたときに抱いた「頑張ろうとしてくれているお父さんがいてくれて、本当に良かった」という思いを信じて「間違ってます。絶対に間違ってますけど、あの子なりの頑張りを尊重したいって思います」と宣言。アパートの大家である井の頭(坂井真紀)も含めて、索と玄一は親子のフリを秘密にする共犯関係となった。
ところが、玄一と索が秘密を守ることを誓い合っている隙に、ほたるは水色のスーツケースを手にしてアパートを出ていってしまう。ほたるが仁の車に乗せられるところを目撃していた井の頭の助言で、玄一と索は慌てて車で彼らの行く先を追いかけるが、心なしか玄一は索とのドライブを楽しんでるようだった。パートナー相談所の百瀬(渋谷凪咲)から授かった「運命だと思わせる」恋愛テクをことあるごとに披露する姿には、玄一の不器用さが愛おしいほどに表れている。
車内の会話で印象的だったのは、玄一と索がお互いの初恋エピソードを語り合う場面。中学のときの先輩のヒゲを触ったときに、自身の恋愛感情を自覚した索。しかし、初恋の証拠でもある先輩のヒゲは、大切にしていたのにもかかわらず家族に捨てられてしまう。「ヒゲがなくなったら、その人を好きになった自分もいなくなった気がしたんですよね」と寂しそうに答える索に、玄一は「なくなったってことは、あったってことですからね」と返す。
玄一も子どもの頃、自身がゲイだとバレるのが怖くて、大好きだった友達を傷つけてしまった苦い思い出があった。玄一が口にした初恋の相手は、鯉登(大谷亮平)くん。トーヨコでほたるたちの相談相手となっていた彼だ。共通の知り合いがいる以上、玄一と鯉登が再会する日も近いのだろう。