板垣李光人が『ばけばけ』三之丞役で心がけたものとは? 「“かわいそう”にはしたくない」
タエと三之丞の新たな生き方も今後の見どころ
――本作のキャッチコピーは「この世はうらめしい。けど、すばらしい。」です。このテーマについてどう感じますか?
板垣:嬉しいことも悲しいことも、人生で起こるすべてをひっくるめて包み込んでくれるような、この作品の温かさが最大の魅力だと感じています。学校や仕事に行く前に、少ししんどい気持ちを抱えている人たちをも優しく包んでくれるような、そんな空気感が素敵だなと。
――ちなみに、最近「うらめしいな」と思ったことはありましたか?
板垣:撮影で森に行く機会が多いのですが、もともと虫が苦手なので最初は「うらめしいな」と思っていました(笑)。でも、3日くらい経つとだんだん慣れてきてしまって。最初は嫌だったものが、少し愛おしく思えてくるような感覚は、まさにこのドラマのテーマのようだなと感じました。
――最後に、今後の見どころを教えてください。
板垣:今後も三之丞が「かわいそう」と思われるような出来事は起こります。ですが、父亡き後、母と二人でどう生きていくのか、そして姉だとわかったトキとどう向き合っていくのか、何もできないなりに必死に強くあろうとする姿が描かれていきます。お互いの未熟な部分に気づき合いながら、彼らがどう成長していくのか、その心の機微を見守っていただけたら嬉しいです。たくましくユーモラスな松野家と、どこか不器用な雨清水家の対比も、より一層はっきりしてくるので、ぜひ注目していただきたいです。
■放送情報
2025年度後期 NHK連続テレビ小説『ばけばけ』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00〜8:15放送/毎週月曜〜金曜12:45〜13:00再放送
NHK BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜8:15〜9:30再放送
NHK BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:髙石あかり、トミー・バストウ、吉沢亮、岡部たかし、池脇千鶴、小日向文世、寛一郎、円井わん、さとうほなみ、佐野史郎、北川景子、シャーロット・ケイト・フォックス
作:ふじきみつ彦
音楽:牛尾憲輔
主題歌:ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
制作統括:橋爪國臣
プロデューサー:田島彰洋、鈴木航、田中陽児、川野秀昭
演出:村橋直樹、泉並敬眞、松岡一史
写真提供=NHK