心に傷を負った元自衛官に迫る 『火の華』著名人7名の絶賛コメント&新予告公開
10月31日よりユーロスペースほかで全国順次公開される映画『火の華』の絶賛コメント第2弾が到着し、あわせてコメント予告編が公開された。
実際に報道された「自衛隊日報問題」から着想を得た本作は、元自衛官の壮絶な体験とその後の宿命を克明に描いた完全オリジナルストーリー。これまで日本映画ではほぼ扱われることのなかったPTSDの深刻さを見据えながら、日本伝統の花火をモチーフに、戦うということや平和の在り方、そして人間の本質までを問いかける。
2016年、PKO(国連平和維持活動)のため南スーダンに派遣された自衛官の島田東介。ある日、部隊が現地傭兵との銃撃戦に巻き込まれる。同期で親友の古川は凶弾に倒れ、島田はやむなく少年兵を射殺。退却の混乱の最中、隊長の伊藤が行方不明となる。しかし、この前代未聞の“戦闘”は、政府によって隠蔽されてしまう。それから2年後、新潟。悪夢に悩まされる島田は、闇の武器ビジネスに加わりながら、花火工場の仕事に就く。親方の藤井与一や仲間の職人たち、与一の娘・昭子に支えられ、心に負った傷を少しずつ癒していく島田。花火師の道に一筋の光を見出した矢先、島田に過去の闇が迫る。
監督を務めたのは、長編デビュー作『JOINT』で新藤兼人賞銀賞に輝いた小島央大。2作目となる本作では、企画・脚本・編集・音楽までを手がけた。主演を務めたのは、『JOINT』に続いて小島監督とタッグを組み、共同企画・脚本も担当した山本一賢。そのほか、柳ゆり菜、松角洋平、ダンカン、伊武雅刀らが共演に名を連ねた。
第2弾として新たにコメントを寄せたのは、小川和久(軍事アナリスト)、奥浜レイラ(映画・音楽パーソナリティー)、品川ヒロシ(芸人/映画監督)、千原ジュニア(芸人)、暉峻創三(映画評論家/大阪アジアン映画祭プログラミング・ディレクター)、福間詳(医学博士/元自衛隊精神科医官)、松崎健夫(映画評論家)の7名。
芸人の千原は「美しく素晴らしい映画」、映画監督の品川は「ただのエンタメではなく考えさせられる作品」と本作を絶賛している。
あわせて公開されたコメント予告編は、「あなたはついに『火の華』を目撃する」というモノローグからスタート。主人公の島田東介が、自衛官時代に巻き込まれた南スーダンの現地傭兵との銃撃戦、花火で使われる火薬を銃の密造に使おうと企む男との不穏なやりとり、そして美しいはずの花火がPTSD発症のトリガーとなる花火大会などのシーンと、今回寄せられた著名人のコメントが映されている。
■公開情報
『火の華』
10月31日(金)ユーロスペースほか全国順次公開
出演:山本一賢、柳ゆり菜、松角洋平、田中一平、原雄次郎、新岡潤、キム・チャンバ、ゆかわたかし、今村謙斗、山崎潤、遠藤祐美、YUTA KOGA、ダンカン、伊武雅刀
監督・編集・音楽:小島央大
企画・脚本:小島央大、山本一賢
主題歌:大貫妙子&坂本龍一「Flower」(commmons/Avex Music Creative Inc.)
エグゼクティブプロデューサー:成宏基
制作プロダクション:雷・音、OUD Pro.
製作・配給:アニモプロデュース
2024年/日本/シネマスコープ/5.1ch/カラー/124分
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