国上将大×西銘駿×土生瑞穂×川津明日香、『Love Sea』で縮まった距離 互いの印象の変化も

人気タイBLドラマ『Love Sea』の日本リメイク版となる『Love Sea ~愛の居場所~』が、8月11日よりフジテレビで地上波放送(※関東ローカル)、FODにて独占配信されている。本作は、島の人気ツアーガイド・武藤海心(国上将大)と新作構想のために島を訪れた恋愛小説家・楽本愛(西銘駿)、愛の友人で女優の宇井姫花(土生瑞穂)と愛をサポートする秘書の小椋ふみ(川津明日香)ら男女4人が織りなすラブストーリーだ。リアルサウンド映画部では、国上将大、西銘駿、土生瑞穂、川津明日香に4ショットインタビュー。互いの第一印象や刺激を受けた部分、新島・式根島での撮影の裏側をたっぷり語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
日本リメイク版ならではの面白さを追求

ーー本作に出演が決まった時の心境はいかがでしたか?
国上将大(以下、国上):喜びと同時に、リメイクするからには本家を超えるくらいの気持ちでやらなきゃいけないと思いました。特に今回演じる役はオリジナル版キャストのフォートさんがすごくガタイが良くてカッコいい方なので、僕も負けないように出演が正式に決まる前からジムに通って肉体改造に励みました。また僕は今回が演技初挑戦で、その部分でのプレッシャーもあったんですが、駿くんからお芝居のアドバイスをいただいたり、綾部真弥監督をはじめ、スタッフの皆さんにもサポートしていただいたおかげで、乗り越えることができました。
西銘駿(以下、西銘):まさか自分が、世界的に大ヒットしたBLドラマのリメイク作品に出演できるとは思わず、お話をいただいた時はとても光栄に思いました。周りの俳優さん方からBL作品に出演したことがきっかけで、日本だけではなく海外でもファンになってくださる方がたくさん増えたという話も聞いていたので、より一層自分の名前を知っていただけるチャンスだなと気合いが入りました。将とも撮影前に「お互い世界的にも人気になれるように100%の力を出そうね」と誓い合ったのを覚えています。

土生瑞穂(以下、土生):オリジナル版を拝見して本当に素敵な作品だなと思ったのと、以前から映像作品でのお芝居に興味があったので、出演が決まった時はすごく嬉しかったです。この作品で新境地を開けたらと思いましたし、共演者の皆さんも明るくて夏を感じる方ばかりだったので、撮影がすごく楽しみでした(笑)。
一同:(笑)
川津明日香(以下、川津):私は出演が決まってからオリジナル版を拝見したんですが、すごく純度の高い作品で、これを今から自分が演じられるんだ! と思うとワクワクしました。それこそ『仮面ライダーセイバー』(テレビ朝日系)でヒロインを演じた時に、海外の方からたくさんSNSでコメントをいただいたんですよね。その方々にも、この作品が届けばいいなと思いながら参加していました。

ーーそれぞれの役柄について、ご自身の解釈と演じる上で心がけたことをお聞かせください。
国上:海心は島育ちなこともあって、心が広くて愛のある人だなと思います。僕たちも2週間ほど島に滞在して撮影したんですが、空き時間に食堂とかに行くとエキストラで参加してくださった島民の方とばったり遭遇するんです。そういう海心が育った島ならではの暮らしを味わいながら、役づくりできたのがすごく良かったなと思います。
西銘:愛さんは都会育ちで裕福な暮らしを送っていますが、僕自身は沖縄出身でどちらかといえば、海心寄りなんですよ。そういう意味では自分と真逆の役柄を演じなければいけなかったので難しかったですね。役作りのためにYouTubeでローランドさんのモーニングルーティンを観て、そういった暮らしやマインドを学んだりしました(笑)。あと愛さんが持つかわいさを表現するために、土生ちゃんが姫花を演じる時の語尾のニュアンスを少し取り入れてます。愛さんと姫花って余裕がある感じとか、性格的にもちょっと似てるじゃん?

土生:たしかに! 私も姫花との共通点は名前が三文字なところくらいで(笑)、他は全然似てないんです。姫花は強い女性で佇まいや仕草に余裕を持たせなきゃいけないので、明日香ちゃんの凛としている感じをお芝居に取り入れたり、それこそ私も西銘さんの参考にさせてもらいましたね。
西銘:ほんとに? でも、たしかに愛と姫花のシーンを観ると声の音程とか会話のテンポ感が似てるんですよね。よく親友の口調って似るって言うし、お互い真似したのが結果的にプラスに働いて良かったです(笑)。
川津:ふみは自分からアクションを起こすより、姫花に巻き込まれる形で動くことが多いので、撮影の間はできるだけ瑞穂ちゃんの近くにいて距離を詰めるようにしました。

ーーオリジナル版キャストの演技を参考にした部分はありますか?
国上:僕は日本版ならではの色も出しつつ、オリジナル版のファンの方にも楽しんでいただきたかったので、リスペクトも込めてフォートさんがよくする髪を掻き上げる仕草を積極的に取り入れるようにしました。
西銘:オリジナル版キャストであるピートさんの仕草を観た時に、僕は「かわいい!」って純粋に思って。だからこそ、それを真似するのではなく、一旦忘れて楽本愛ならではのかわいい仕草を出せるように心がけました。やっぱりいろんな海外作品を観ていても、恋愛における仕草って国によって表現の仕方が全然違うんですよ。そういう同じ物語なのに表現が異なるところがリメイクの面白さだと思うので、日本人としての表現を追求したいなと思いました。
島での撮影について

ーー今回が初共演の方も多いと思いますが、お互いの第一印象について教えてください。
西銘:将の第一印象は男らしいなと。特にダイビングで愛さんが溺れかけているところを海心が助けるシーンの撮影から始まったので、そこで信頼感も増しましたし、頼もしいなと思いました。
土生:背が高くて、落ち着いてるし、海心にピッタリだなと思いました。
川津:国上さんは良い意味で今っぽさがなくて、“平成の漢”感が素敵だなと思います!
国上:嬉しいです(笑)。駿くんはいつも言ってるんですけど、とにかく白い。特に最初に会った時は白い服で金髪だったので、白いモヤが入ってきたかと思いました(笑)。性格は明るい人。誰とでも気さくに喋れるし、愛さんとは真逆なのに、しっかりハマっているのが本当にすごいなと思いました。
土生:西銘さんは照明みたい(笑)。そこにいてくれるだけで、現場が明るくなります。

ーー川津さんは西銘さんと2021年配信作品『仮面ライダーセイバー×ゴースト』で共演されてますよね。
川津:そうなんです! それ以来久しぶりにお会いしましたけど、昨日まで一緒だったような感覚に陥るくらい西銘さんはコミュ力があるので喋りやすかったです。
西銘:僕は川津さんと会った時から「コメディエンヌだな」って思ってました。本人は至って真剣なのに、「なんなんですか!」っていうツッコミだけで、なんか面白い。間の取り方といい、声の質といい、絶妙なんですよね。顔は整っていらっしゃるのに、コメディもいけるってすごいなと思います。

ーーたしかに川津さんが演じるふみの反応を見ると、姫花が揶揄いたくなるのもわかります。
西銘:ですよね!? そういう説得力が出せるところをリスペクトしています。
土生:明日香ちゃんはリアクションの一つ一つが本当に愛らしくて、本読みの時から「やばい! かわいすぎて、これは撮影どころじゃない!」って(笑)。姫花がふみをスマホで撮影するシーンの時も永遠に目で追っていたいくらいかわいくて、心からふみを自分のものにしたいって思うことができました。
川津:えー嬉しい! ありがとうございます。瑞穂ちゃんは、はじめこそクールな印象があったんですが、撮影が始まったらすぐにボケるタイプなんだなって察しました(笑)。
国上:たしかに土生さんはスタイルが良くて金髪だったので、最初はハリウッドの女優さんのようなオーラに圧倒されました。
西銘:加えて顔合わせの時は緊張してたのか、静かで不思議な雰囲気があって。でも2回目以降からめちゃくちゃシュールなボケをかましてくるようになり、じわじわ「おもしろ!」って(笑)。会話の絶妙なテンポ感とかワードチョイスとか、僕もその技術がほしいなって思います。

ーー島に滞在していた時は、撮影の空き時間やお休みの日はどのように過ごされてたのでしょうか?
国上:僕たちが撮影中に滞在していた施設にサウナがあって、空き時間ができた時は駿くんと、海心の弟分である公也役の澤田大樹くんと男3人でよく入りにいきました。
西銘:撮影してる時は意外と寒かったので、暖かくて気持ち良かったよね。よく焼肉屋さんに行ってたんですが、新鮮な食材だったり、店主さんの気さくな人柄だったり、その土地ならではの魅力がたくさんあるので、またいつか必ず訪れたいなと思います。


















