『全領域異常解決室』が帰ってくる! 藤原竜也、広瀬アリスら神々との再会が待ち切れない

2024年秋ドラマとして放送された藤原竜也主演、広瀬アリス共演の『全領域異常解決室』(フジテレビ系)が、2026年に劇場版として帰ってくることが発表された。舞台は古の京都。ドラマ最終回で提示された“京都編”への伏線を回収しつつ、スケールアップした新たな戦いへと突入する。
藤原竜也×広瀬アリス『全領域異常解決室』映画化決定 「お祭りのような映画になれば」
劇場版『全領域異常解決室』が2026年に公開されることが決定し、主演の藤原竜也、共演の広瀬アリス、プロデューサーの成河広明からコ…本作は、人知を超えた異常事件を解決する国家組織“全領域異常解決室”を描いたサスペンスドラマ。だが、中盤以降に物語は大きく転換し、日本神話に登場する神々と人間たちの攻防が描かれていく。その大胆なジャンル横断と、伏線の回収力にSNSでも毎週大きな反響を集めた。ドラマの最終回では、記憶を消されたヒロイン・雨野小夢(広瀬アリス)や、姿を消した二宮のの子(成海璃子)の動向が視聴者の間で大きな話題に。とくにのの子が残した“葦船”のイメージは、神話におけるヒルコと強く結びついており、続編の鍵を握る存在として注目を集めていた。
主演の藤原が「お祭りのような映画になれば」と語るように(※)、劇場版は、ただのスケールアップではなく、シリーズが内包してきた神話性や思想性をスクリーンで解き放つ“祝祭”となるだろう。舞台となる古の都は、神々が実際に祀られる“生ける神話の街”。そこに張り巡らされた結界が破られようとする中、門番の神・興玉雅と、記憶を失った舞手・雨野小夢の再会が、新たな物語を動かし始める。映画版で描かれるのは、善悪を超えた思想の闘争であり、現代における神々の存在意義そのもの。未解決の謎とともに、「信仰なき時代に神話はいかに語られうるのか」という問いが、いま改めてスクリーンに投げかけられる。
ドラマ『全領域異常解決室』は、始まりから終わりまで、既存のテレビドラマの文法を軽やかに超え続けた。その原動力となったのは、ジャンルをまたぐ物語構造と、“異常”という概念を神話的スケールで昇華させた世界観だ。
当初は、異常現象の専門対策チームによる一話完結型の捜査ミステリーにも見えた。だが、第4話以降、物語は一変する。舞台はそのままに、作品の根底には“日本神話の神々が現代に姿を変えて存在している”という設定が明かされ、人知を超えた異常現象と宗教的象徴をまとった闘争が、ドラマの本筋として浮かび上がってきた。
これは、単なるサスペンスやファンタジーを超えて、現代社会を“神話”というレンズを通して見直す試みでもあった。政治、信仰、メディア、個人の感情など、複雑に絡み合う構造を、脚本家・黒岩勉は精密なプロットでまとめあげ、演出の石川淳一はスピーディかつシャープな映像表現で描き切った。SNSでは毎週のように考察が盛り上がり、YouTubeなどでの考察文化とも相性が良く、ドラマ終了後もファンの熱量は持続している。
キャスト陣の演技もまた、本作を特別なものにしていた。主演の藤原は、神格と人間性の間で揺れる調査官・興玉雅を演じ、飄々とした態度の裏に宿る揺るぎない覚悟を繊細に表現。藤原の“静と動”のコントラストが、物語の緊張感を際立たせていた。一方、広瀬演じる雨野小夢は、太陽神・天照大神を岩戸から導いた芸能の女神・天宇受売命の化身という立場で、人間の優しさと神の使命を内包する複雑な役柄。最終回で記憶を消されるという衝撃的な展開を経て、彼女の存在は未完のまま“希望”として残された。失踪したのの子も含め、物語は未回収の謎をいくつも残したまま終了することとなった。だが、それこそが『全領域異常解決室』という物語がここから始まることを示唆していた。
『全領域異常解決室』続編を激しく希望! まだまだたくさんの“神”たちに出会いたい
藤原竜也が主演を務めた『全領域異常解決室』(フジテレビ系)が12月18日に最終回を迎えた。第1話では想像もしなかった結末となった…劇場版『全領域異常解決室』は、こうした未解決の問いに応える正統な続編でありながら、全く新しい物語の幕開けでもある。記憶を失った小夢が、自分の神性と再び向き合う物語。そして興玉が“門を守る神”として、封印と解放のはざまで選択を迫られる運命。テロ組織による結界破壊の脅威、ヒルコ=のの子の覚醒など、複数のドラマが一挙に交差することになり、今から期待値は高い。
この作品がどのようなクライマックスを迎えるのかは分からない。だが、ドラマ版で見せた伏線の爆発的回収や異常と論理が両立する世界観を知っている視聴者であれば、映画が持つポテンシャルに胸が高鳴るはずだ。2026年、神々と人間の“再会”の時が、いま近づいている。
参照
※ https://realsound.jp/movie/2025/08/post-2108540.html
■公開情報
劇場版『全領域異常解決室』
2026年公開
出演:藤原竜也、広瀬アリスほか
監督:石川淳一
脚本:黒岩勉
企画・プロデュース:成河広明
配給:東宝
©フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/zenketsu/
公式X(旧Twitter):https://x.com/zenketsu_fujitv
公式Instagram:https://www.instagram.com/zenketsu_fujitv
公式TikTok :https://www.tiktok.com/@zenketsu_fujitv























