『全領域異常解決室』特典映像は藤原竜也×広瀬アリスの裏話満載 ファン垂涎の“神カード”も

『全領域異常解決室』裏話満載の特典映像解説

 異色のミステリードラマ『全領域異常解決室』(フジテレビ系)のBlu-ray&DVD BOXが8月6日に発売される。日本神話と現代事件が交錯する唯一無二の世界観、そして藤原竜也と広瀬アリスが演じた“異色バディ”の存在感で、放送時から多くの視聴者を虜にしてきた本作が、ついに手元に残せるかたちになる。

 物語の舞台は、神隠しやキツネツキなど、科学では説明できない超常現象をめぐる異常事件。それに挑むのは、内閣官房直轄の特別機関「全領域異常解決室(通称:全決)」だ。1話完結の事件の積み重ねが、やがて大きな謎へとつながっていく構造は、単なる捜査劇でもファンタジーでもない、他にはないミステリードラマを形作っていた。筆者自身も、身近な都市伝説が現実と地続きになる展開に背筋がゾクゾクした一人だ。藤原にとってフジテレビ制作ドラマ初主演となった本作で、広瀬との掛け合いが生み出す絶妙な温度差と緊張感も、全話を通して大きな見どころだった。

 今回発売されるBlu-ray&DVD BOXには、作品の魅力を深く掘り下げる特典が惜しみなく収録されている。映像特典には、藤原と広瀬によるスペシャルトークを筆頭に、ポスター・ティザー撮影の裏側、キャスト全員が集まった完成披露舞台挨拶、福本莉子によるセットツアー、作中に登場する日本の神々を徹底解説する特番まで、ファンが知りたい裏側が詰め込まれている。

 中でも見逃せないのが、藤原と広瀬の“神対談”だ。撮影を振り返りながら藤原が「今回、私史上一番楽だったって言ってたよね?」と笑いながら振ると、広瀬が笑顔でうなずく。それを見た藤原が「腹立つ!」と冗談めかして広瀬にツッコミを入れる場面では、2人の信頼関係と現場の空気の良さが伝わってきた。膨大な説明ゼリフを背負った藤原と、それを受け止めながら絶妙な間合いで演じ切った広瀬。藤原が「広瀬さんの上から目線のお芝居が素敵なんですよね」と語れば、広瀬も「嬉しいです」と頷き、互いの芝居を認め合う姿には、画面の裏にあった信頼感がにじむ。物語では張り詰めた空気の中で対峙した2人だが、この特典映像ではそんな緊張を解きほぐす素顔の掛け合いが存分に味わえる。

 本作では、藤原演じる興玉が放つ「僕も神です」というセリフが放送当時から大きな話題を呼んだ。誰よりも人間の理屈に執着しながら、その実、自分自身も人ならざる存在であることをあっさりと告げる、あの場面に衝撃を受けた視聴者も多いはずだ。そんな台詞について、広瀬は「『僕も神です』というセリフをあそこまでしっくり言える俳優さんって、多分兄さん(藤原)だけだと思います」と語っている。普通なら説明で終わってしまうような台詞を、興玉という人物にリアリティを与えてしまうのは、藤原だからこその演技力と言える。

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