鍵を握るのは“ギャラクタス”と“フランクリン”? 『ファンタスティック4』本予告を徹底解説
こんにちは、杉山すぴ豊です。ここ最近のアメコミヒーロー映画まわりのニュースや気になった噂をセレクト、解説付きでお届けします!
宇宙神ギャラクタス襲来 『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』本予告&新場面写真
7月25日に日米同時公開されるマーベル・スタジオの新作映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』の本予告と新場面写真が公…今回は、6月25日に解禁となった『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』の本予告から気になるところをピックアップします。なおこの日はマーベルドラマ『アイアンハート』の配信も始まり、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)ファンにとって最高の1日になったでしょう。
※この予告編解説は、筆者個人の見解に基づくものであり、マーベルの公式発表ではありません
改めて“ファンタスティック4”とは?
すでに何バージョンも予告編が流れているので、おおよそ内容はつかめていると思いますが、今までわかっていることをおさらいすると、以下になります。
・『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』は、“ファンタスティック4”と呼ばれる超人4人組の活躍を描く。
・ファンタスティック4のメンバーは、伸縮自在の体を持つ天才科学者ミスター・ファンタスティックことリード・リチャーズ(ペドロ・パスカル)、不可視光線や透明バリヤを操るインビジブル・ウーマンことスー・ストーム(ヴァネッサ・カービー)、全身を炎につつんで空を飛ぶヒューマン・トーチことジョニー・ストーム(ジョセフ・クイン)、岩石のような体を持つザ・シングことベン・グリム(エボン・モス=バクラック)。
・ファンタスティック4の面々は家族。リードとスーは夫婦。ジョニーはスーの弟。ベンは彼らの親友。
・舞台はいまのMCUで描かれているメインのタイムライン=神聖時間軸アース616とは別の世界(の地球)。
・その別の世界は1960年代風でレトロフューチャーテイスト。
・ファンタスティック4は、その地球のおそらく唯一無二のヒーロー(この世界にはアベンジャーズはいない)で一種のセレブ。
・この映画はすでにファンタスティック4がヒーローとして活躍しているところから描かれている(要は誕生秘話=オリジンを描く話ではない)。
・ファンタスティック4はこの地球を襲う宇宙からの脅威ギャラクタスに立ち向かう。
・『サンダーボルツ*』のポストクレジットで彼らのものと思われる宇宙船が時空(マルチバース)を超え、アース616にやってくることが確認されている(つまりメインのMCU世界にやってくる)
ファン待望のギャラクタス登場
この予告で特筆すべきはギャラクタスです。本作のメインヴィラン。1分38秒目のシーンでは街をノシノシ歩き、車を蹴散らしています。巨大さがわかりますね。
コミックでは“プラネット・イーター=惑星を喰う者”という恐るべき存在です。これは比喩表現ではなく、惑星からエネルギーを吸い取り、それを糧として生きている。したがって、ギャラクタスに狙われた=喰われた星は滅ぶしかありません。
そしてギャラクタスの僕(しもべ)かつ水先案内人がシルバーサーファー。身体は銀色の物質に覆われ、銀河をサーフィンしながら主人であるギャラクタスの食料となる星を探しています。かつて20世紀フォックス(現・20世紀スタジオ)で映画化された際、『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』(2007年)においてギャラクタスもシルバーサーファーも登場しました。
シルバーサーファーはコミックのイメージに近かったですが、ギャラクタスは雲上のエネルギー体みたいな感じで描かれていました。しかし今回はコミックに忠実な、大魔神のようなキャラとして描かれています。
この予告編の1分47秒目あたり、エッフェル塔が見えるのでパリだと思うのですが、巨大かつ不思議な装置がエネルギーらしきものを上空に放出していますよね。これはコミックに出てくる“エレメンタル・コンバーター”という装置かと思われます。ギャラクタスはこれを使って惑星の物質を分解し、ギャラクタスが食べやすい(吸収しやすい)エネルギーに変える装置です。