『鬼滅の刃 無限城編』なぜ予告編公開を焦らすのか 王道プロモーションを外した戦略的狙い
一方、真逆の事例として、2025年にフジテレビ製作で公開された『アンダーニンジャ』や『かくかくしかじか』は、スポンサー離れによって空いたCM枠を埋めるために大量の予告映像が流され、その結果、派手な広告攻勢が観客動員に繋がった。プロモーション量が興行成績を左右するのは間違いなく、情報を出さない戦略はリスクも孕んでいる。
『無限列車編』がスタジオジブリ作品の『千と千尋の神隠し』を抜いて、国内最高興収を記録したのは、「コロナ禍」だったことで生まれた“奇跡”だとも言われている。通常運転となった2025年において、『無限列車編』で再びその熱狂を生み出すために、あえて情報を絞り込んだ“溜め”の期間を経たうえで、一気に“爆発”させて話題の最大化を狙う――そんな二段構えの宣伝戦略が用意されていたのであれば、ファンの狼狽はまさに製作サイドの思うつぼということか。
『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』の期待ポイントをネタバレありで解説 名ゼリフの再現も?
吾峠呼世晴のマンガを原作としたアニメシリーズの最新作『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』が、2025年に公開されることが決定した。それ…果たして、『無限城編』がどのような初日を迎えるのか、そして「沈黙」という仕掛けがファンの熱気にどう繋がったのか――興行的に大成功となれば、これからの大型アニメ映画のプロモーション戦略の指標となるのかもしれない。
■公開情報
『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』
7月18日(金)全国公開
キャスト:花江夏樹(竈門炭治郎役)、鬼頭明里(竈門禰󠄀豆子役)、下野紘(我妻善逸役)、松岡禎丞(嘴平伊之助役)、上田麗奈(栗花落カナヲ役)、岡本信彦(不死川玄弥役)、櫻井孝宏(冨岡義勇役)、小西克幸(宇髄天元役)、河西健吾(時透無一郎役)、早見沙織(胡蝶しのぶ役)、花澤香菜(甘露寺蜜璃役)、鈴村健一(伊黒小芭内役)、関智一(不死川実弥役)、杉田智和(悲鳴嶼行冥役)
原作:吾峠呼世晴(集英社ジャンプ コミックス刊)
監督:外崎春雄
キャラクターデザイン・総作画監督:松島晃
脚本制作:ufotable
サブキャラクターデザイン:佐藤美幸、梶山庸子、菊池美花
プロップデザイン:小山将治
美術監督:矢中勝、樺澤侑里
美術監修:衛藤功二
撮影監督:寺尾優一
3D監督:西脇一樹
色彩設計:大前祐子
編集:神野学
音楽:梶浦由記、椎名豪
総監督:近藤光
アニメーション制作:ufotable
配給:東宝・アニプレックス
©︎吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
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『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』公式サイト:https://kimetsu.com/anime/mugenjyohen_movie/
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