菅野美穂×赤楚衛二『近畿地方のある場所について』本予告公開 主題歌は椎名林檎が担当

8月8日に公開される菅野美穂と赤楚衛二のW主演映画『近畿地方のある場所について』の主題歌を椎名林檎が担当することが決定。あわせて主題歌入り本予告と本ポスターが公開された。
2023年1月、Web小説サイト・カクヨムに第1話が投稿され話題になり、連載が続くにつれて若年層を中心にファン層を拡大し続け、累計2200万PVを超えるヒットを記録した『近畿地方のある場所について』。同年4月、最終話となる第34話の投稿後、同年8月に単行本化されるとたちまち人気が爆発し、累計発行部数35万部を突破。「このホラーがすごい!2024年版」でも第1位を獲得した。
その小説を実写映画化する本作では、監督を『ノロイ』『貞子VS伽椰子』『サユリ』などの白石晃士、脚本を白石と大石哲也が務め、原作者の背筋が脚本協力として参加している。
そして、失踪事件の調査をすすめるにつれて“ある場所”へと導かれていくオカルトライター・瀬野千紘を菅野、千紘と行動をともにしていくうちに“ある場所”の謎に魅せられていく雑誌編集者・小沢悠生を赤楚が演じ、W主演を務める。
そんな本作の主題歌が、椎名による書き下ろしの楽曲「白日のもと」に決定。楽曲へ込めた想いについて椎名は「ホラーは私の十八番です。こんなに恐ろしい原作の映画化に際し、主題歌をご注文いただき感激しきりです。しかし今回はおどろおどろしさを求めてのご依頼ではなさそう。軽い気持ちでお受けしたことを恥じ、この物語に重く横たわる問題に私は只管向き合いました。それは自身の問題でもあり人生に於ける最も大きな脅威で、真に迫る描写を目指すほどに苦しかった。結果、作品へ寄り添わせていただけておりましたらさいわいです。菅野美穂氏はじめキャストみなさまのお芝居を楽しみにしております。貴重な機会をくださり、ほんとうにありがとうございました」とコメントを寄せている。
製作の櫛山慶プロデューサーは「本作は、近畿に潜む“触れてはならない場所”をめぐる物語。椎名さんの声と言葉こそ、この世界観に響く」という思いで主題歌をオファーし実現。「映画本編と脚本を丹念に読み込み、生み出してくださった主題歌には、物語の『想い』が余すことなく封じ込められています」と語った。
また、菅野は「私が演じた千紘というキャラクターの心情にとことん寄り添って作ってくださった曲で、感謝しかありません」と話し、赤楚は「余韻に浸れるエンドロールになると非常に楽しみです」と椎名の楽曲に対して思いを寄せた。さらに白石監督は「物悲しさの中からやがて力強い美しさが立ち昇るこの曲からは、まるで映画のもう一つの世界が見えてくるようで、ただただ沁みます」と主題歌の魅力を語った。
公開された主題歌入り本予告は、怪現象、行方不明、未解決事件が多発する“ある場所”についての解説からスタート。行方不明のオカルト雑誌の編集者が消息を絶つ直前まで調べていたのは、幼女失踪、中学生の集団ヒステリー事件、都市伝説、心霊スポットでの動画配信騒動など、過去の未解決事件や怪現象の数々だった。彼はなぜ消息を絶ったのか。いまどこにいるのか。同僚の編集部員・小沢(赤楚衛二)と記者の千紘(菅野美穂)は、行方を捜すうちに恐るべき事実に気がつく。それらはすべて、“近畿地方のある場所”へとつながっていた。真相を確かめるため、誘われるように“その場所”へと向かうふたり。だがそこは、決して見つけてはならない、近づいてはならない禁断の場所。映像にはハンドルを握りしめながら叫び、祠の前で力なく佇む狂気を帯びた千紘の姿も。そして、最後に映し出される赤い服の女の正体とは。
あわせて公開された本ポスタービジュアルには、「私の友人が行方不明になりました。情報をお持ちの方はご連絡ください。」という意味深なコピーとともに、行方不明者たちと思われる顔写真が数多く並べられている。よく探すと、その中には千紘と、小沢の顔写真までも確認できる。
なお、本作が「au 推しトク映画」の対象作品となることが決定。土日や祝日も含め、公開期間中はPontaパス会員ならいつでも、同伴者も1名まで一般・大学生1100円、高校生以下900円で鑑賞することができる。
コメント
椎名林檎 (主題歌)

ホラーは私の十八番です。こんなに恐ろしい原作の映画化に際し、主題歌をご注文いただき感激しきりです。しかし今回はおどろおどろしさを求めてのご依頼ではなさそう。軽い気持ちでお受けしたことを恥じ、この物語に重く横たわる問題に私は只管向き合いました。それは自身の問題でもあり人生に於ける最も大きな脅威で、真に迫る描写を目指すほどに苦しかった。結果、作品へ寄り添わせていただけておりましたらさいわいです。菅野美穂氏はじめキャストみなさまのお芝居を楽しみにしております。貴重な機会をくださり、ほんとうにありがとうございました。
菅野美穂(瀬野千紘役)
椎名さんに主題歌をお引き受けいただけたことで、映画の世界観を最後のエンドロールまで締めて頂ける安心感を抱きました。
そして、私が演じた千紘というキャラクターの心情にとことん寄り添って作ってくださった曲で、椎名さんらしさもありながら、私たちにすごく寄り添って頂き、感謝しかありません。
赤楚衛二(小沢悠生役)
主題歌が椎名さんとお聞きして、僕の中ではホラーのイメージがなかったので驚きました。映画の世界観と通じる、菅野さん演じる千紘さんの想いが 1 つのテーマとしてあり、そこに椎名さんの世界観がマッチした曲になっているので、余韻に浸れるエンドロールになると非常に楽しみです。
白石晃士(監督)
私の監督作に、まさか椎名林檎さんによるこんな素晴らしい主題歌が流れるなんて! 光栄で、嬉しくて、身震いしながら曲を聴かせていただきました。物悲しさの中からやがて力強い美しさが立ち昇るこの曲からは、まるで映画のもう一つの世界が見えてくるようで、ただただ沁みます。是非とも皆さんに、映画体験として劇場で浴びていただけたら幸いです。どうぞ、どうぞお楽しみに!
櫛山慶(プロデューサー)
かねてより、日常とタブーの狭間を艶やかに描く椎名林檎さんの表現力に魅了されてきました。本作は、近畿に潜む“触れてはならない場所”をめぐる物語。椎名さんの声と言葉こそ、この世界観に響くと確信しオファーいたしました。映画本編と脚本を丹念に読み込み、生み 出してくださった主題歌には、物語の「想い」が余すことなく封じ込められています。エンドロールが動き出す瞬間、観客の背筋を再び震わせる、その最後の一押しを、椎名林檎さんの歌に託しました。ぜひ劇場で体感してください。


■公開情報
『近畿地方のある場所について』
8月8日(金)全国公開
出演:菅野美穂、赤楚衛二
監督:白石晃士
脚本:大石哲也、白石晃士
脚本協力:背筋
原作:『近畿地方のある場所について』(著者・背筋/KADOKAWA)
音楽:ゲイリー芦屋、重盛康平
主題歌:椎名林檎「白日のもと」(EMI Records/UNIVERSAL MUSIC)
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2025「近畿地方のある場所について」製作委員会
公式サイト:http://kinki-movie.jp/
公式X(旧Twitter):@kinki_movie





















