『魔物(마물)』血まみれで捕まる“あやめ”麻生久美子 最終章はサスペンス全振りな展開に
あやめと夏音の共謀により傷害容疑で逮捕された凍也だったが、夏音の被害届け取り下げにより凍也はすぐさま釈放。危険な魔物が再び世に解き放たれた。凍也からの執拗な嫌がらせによって、幻覚を見るまでに怯えるようになってしまったあやめ。第1話から一貫して凍也は突如、背後から現れていたが、ここでその演出が存分に活きてくる。
人はなぜ危ない男との泥沼恋愛にハマるのか 不倫やDV描く問題作『魔物(마물)』から考える
人類にとって永遠の議題がある。それは「優しい男とクズ男どっちがいいか問題」だ。なぜか年に2、3度はインターネットで激論になる「デ…また、凍也は更生のため、DV講習を受ける。その第1段階から第5段階までの更生する上での心構えが、凍也の心情としてナレーションベースで語られていくものの、最後には夏音だけでなく、陽子にまで手を出してしまうという、彼の内に潜む“魔物”をより際立たせている。第2話での喪服のラブシーンの際にインサートされた、凍也のフェンシング選手としてのナレーションもそうだが、日本のテレビドラマにはない洒落た韓ドラ的演出は、制作スタジオ・SLLのもっと評価されていいポイントだろう。
「あいつらのせいで俺の人生はめちゃくちゃにされた」と凍也は夏音、陽子、そしてあやめへと怒りを向ける。果たして、凍也は亡くなっているのか? あやめは凍也を殺したのか? 全ての真相は最終回にて明らかになるのだろう。
「私は殺していません」というあやめの供述から始まる予告では、あやめが凍也に跨り、顔面に尖ったポールらしきものを振りかざすシーンが確認できる。第7話では警察から、あやめ自身が凍也のストーカーなのではと逆に疑われる場面があるが、タイトルにある“魔物”とはあやめ自身だったというラストを迎えることになるのだろうか。
テレビ朝日が、韓国のスタジオ・SLLとタッグを組んで送る日韓共同制作オリジナルドラマ。不倫、DV、セックスなど愛と欲望にまつわる過激なテーマを掲げたラブサスペンス。麻生久美子と塩野瑛久が初共演にして濃厚なシーンに臨む。
■放送情報
『魔物(마물)』
テレビ朝日系にて、毎週金曜23:15~24:15放送
出演:麻生久美子、塩野瑛久、北香那、神野三鈴、佐野史郎、大倉孝二、落合モトキ、宮本茉由、宮崎吐夢、うらじぬの、若林時英
原案:シン・ウニョン
脚本:関えり香
監督:チン・ヒョク、瀧悠輔、二宮崇
音楽:jizue
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)、パク・ジュンソ(SLL)
ゼネラルプロデューサー:中川慎子(テレビ朝日)、チェ・へウォン(SLL)
プロデューサー:貴島彩理(テレビ朝日)、イム・チョヒ(SLL)、河野美里(ホリプロ)
制作著作:テレビ朝日・SLL
制作協力:ホリプロ
©テレビ朝日・SLL
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