『紅楼夢』手作業で作られた総額2億円超の劇中衣装が日本へ 川崎チネチッタで衣装展開催
5月30日に公開される中国映画『紅楼夢(こうろうむ)~運命に引き裂かれた愛~』の衣裳展が川崎チネチッタにて開催されることが決定した。
本作は、『西遊記』『水滸伝』『三国志演義』と並ぶ中国古典文学の四大名著の一つとして知られる『紅楼夢』を製作費55億円かけ映画化したラブストーリー。原作の太虚幻境、元妃省親、黛玉葬花、宝玉被逼婚などの名シーンを選出し、原作の中で最もドラマチックな賈宝玉、林黛玉、薛宝釵の愛と悲劇の物語を軸に描くことで、壮大な物語を新しい視点から1本の青春映画として紡ぎ出した。
監督を務めたのは、チョウ・ユンファ主演の歴史大作『孔子の教え』を手がけたフー・メイ(胡玫)。本作では『紅楼夢』の壮大な物語を忠実に描くことにこだわり、試行錯誤を重ね、脚本を完成させるまでに実に10年以上を費やした。
展示される衣装は、作品の世界観を忠実に再現するため、刺繍や染色、装飾に至るまで、すべて手作業で制作されており、細部にまでこだわり抜かれている。衣装費の総額は2億円となっている。
展示されるのは、賈宝玉(かほうぎょく)、林黛玉(りんたいぎょく)、薛宝釵(せつほうさ)の3人の衣裳。中でも一際注目を集めるのが、主人公・賈宝玉を演じるベン・チェン(辺程)の衣裳だ。
ベン・チェンは、子役時代から芸能界で活躍し、演技力を磨きながらも、学業でも常にトップクラスの成績を収めてきたという、まさに非の打ちどころのないエリート。その端正なルックスと繊細な表現力から、“中国の高橋文哉”とも称され、若手美形スターの代表格として人気を集めている。さらに、俳優業にとどまらず、アーティストとしても活動しており、これまでに複数の楽曲をリリース。甘く透明感のある歌声と、感情を込めた歌唱力で音楽ファンからも高い評価を得ており、演技と音楽、両方のフィールドで才能を発揮している。
本作では、詩を愛し自由を求める青年・宝玉の心の揺れを、衣裳の色彩や質感の変化を通して表現。また、林黛玉との儚い恋を象徴する淡い色合いの衣裳と対になるようなイメージの礼装は、物語の世界観を表現すると同時に感情の起伏を視覚的に伝える重要な要素となっている。
■公開情報
『紅楼夢(こうろうむ)~運命に引き裂かれた愛~』
5月30日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国順次公開
出演:辺程(ベン・チェン)、張淼怡(チャン・ミャオイー)、黄佳容(ホアン・ジアルン)、林鵬(リン・ポン)、盧燕(ルー・イェン)、楊童舒(ヤン・トンシュー)
監督:胡玫(フー・メイ)
脚本:何燕江(ホー・イェンジャン)
配給:ムーランプロモーション/亜太メディアジャパン/上海金徳影業有限公司
配給協力:ギグリーボックス
2023年/カラー/116分
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