ムロツヨシと佐藤二朗が幕末志士に 『新解釈』シリーズは福田雄一の新たな看板となるか
そんな福田監督とムロ、佐藤のトリオが本作で、数々の名作が描いてきた“幕末”に挑戦する。福田監督と時代劇の組み合わせで思い出すのが、大泉洋が主演を務めた『新解釈・三國志』である。この作品は、史実では英雄と言われている劉備玄徳が、“普段は将軍らしいことを口にしない”、“酒に酔うとカリスマ性溢れる立派な武人になる”という設定で描かれており、その斬新な解釈とゆるくて新しい『三國志』の世界観は世間を驚かせた。そしてここでもギャグに満ちた“福田作品らしさ”は健在で、特に、「絶世の美女」といわれた貂蝉を渡辺直美が演じ、披露した独特の舞は、SNSなどで大きな話題となった。
本作のタイトルにも『新解釈』があることから、この『新解釈』シリーズが今後、福田監督の看板作品となるのかもしれない。
本作で、主人公のひとりとなる坂本龍馬は、幕末の政治で大きな影響力を持っていたが立場的に対立していた薩摩藩と長州藩を仲介し、薩長同盟を締結させ、倒幕や明治維新に関与。NHK大河ドラマの主人公にもなり、最近では2010年には『龍馬伝』で福山雅治が演じている。もうひとりの主人公である西郷隆盛はその薩長同盟を締結時の薩摩藩のリーダーだった。さらに江戸城の無血開城を成功させた立役者とも言われている。こちらも大河ドラマ『西郷どん』で鈴木亮平が演じている。このように歴史を動かす力があり、関係の深かった2人に福田監督はどのような“新解釈”を加えてくるのだろうか。そして、その“福田作品らしさ”を体現できるムロと佐藤が、これまで名だたる名優が演じてきた坂本龍馬と西郷隆盛をどのように演じるのかに期待が高まる。
■公開情報
『新解釈・幕末伝』
12月19日(金)全国公開
出演:ムロツヨシ、佐藤二朗
監督、脚本:福田雄一
制作プロダクション:CREDEUS
製作:映画「新解釈・幕末伝」製作委員会
配給:東宝
©︎2025 映画「新解釈・幕末伝」製作委員会
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