カン・テオが“年下男子”として色気爆発 “ちょうどいいラブコメ”だった『ジャガイモ研究所』

 ジャガイモ研究所では、貯蔵庫の温度調整トラブルで500トンのジャガイモを廃棄することになってしまう。ミギョンら所員はジャガイモ貯蔵庫で作業をするも、梯子がミギョンに倒れ、彼女を庇ったベクホがケガをする。ミギョンは自分を庇って血を流すベクホに、なぜ自分を庇ったのかと責め立てる。さらに、「私は別れた気はないのに周囲に言いふらすし、私が少し感情的になったらあっけなく手を放すし」「待つことはできなかった?」と思いを吐露。ベクホは、ミギョンの腕を掴み、彼女に「愛していると言えば私のもとに来てくれますか?」と涙目で訴えた。

 カン・テオがメロい。冷徹で有能なのにどこか抜けていて、コメディたっぷり。そのうえ、年下男子で敬語を使い分け、キュートなかわいさとフェロモンたっぷりの色気で迫りくる。全編を通じて“カン・テオ魅惑カタログ”のようなカン・テオ劇場にメロメロになってしまう。

 ミギョンら所員は、手分けをして、足りなくなったジャガイモを確保するために農家を回ることに。ここで、大量のジャガイモを持つカン会長役で、『Mr.プランクトン』のキム・ミンソクがサプライズ出演という嬉しい驚きが! カン・テオとキム・ミンソクの絡みで、韓国ドラマあるあるの「軍隊での先輩後輩」の小ネタが挟まれる。偉そうにするカン会長(キム・ミンソク)だが、ベクホが、同じ特殊部隊の出身で先輩だとわかった瞬間にコロッと態度が変わるのが面白い。最後にはふたりで軍歌を仲良く歌うというコメディシーンに笑わせられた。

 ミギョンとベクホは仲直りし、熱いキスを交わす。次の段階に進もうとベクホの部屋に泊まることにするミギョンだが、緊張してソワソワしてしまう。ベクホはそんな彼女の様子を見て、一緒に寝るのをやめようとするが、ミギョンは「自然な流れを作るにはどうしたらいいのか、全部忘れたみたい」と彼を引き留める。恥ずかしがるミギョンに「好き」と言わせるように仕向けるベクホ。年下男子と色気男子を交互に出すカン・テオがここでもすこぶるメロい。そして、あっという間に3年の時が流れる。

 『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で大ブレイクした後、すぐに入隊し、除隊後の復帰作としてカン・テオが選んだ本作。除隊後に増した色気を纏ったカン・テオが、コミカルなダンスをしたり、流し目で女狐になったり、年下男子としてのかわいさを披露したり、色気で迫ったり、駆け引きしたり……そんなカン・テオの魅力が溢れる作品となった。

 ヒロインを演じたイ・ソンビンも、都会のクールな自立した女子像から、田舎で泥まみれになりながら、ジャガイモを愛し、年下男子にメロメロになっていくという、これまでにないキャラクター像を作り上げた。のどかな田舎を舞台に繰り広げられた本作は、肩の力を抜いてクスクスと笑ったり、穏やかに安心してラブにときめいたり、気軽に観られる「ちょうどいいラブコメ」だった。

 カン・テオの次作は、キム・セジョンと共演するファンタジー時代劇『この川には月が流れる(仮題)』。韓服姿のカン・テオを観られるのがとても楽しみだ。イ・ソンビンも、『月まで行こう(仮題)』でラ・ミランやキム・ヨンデとロマンティックコメディを繰り広げる予定だ。ミギョンとベクホの“ジャガイモカップル”としてほっこりさせてくれたふたりが次はどんな顔を見せてくれるのか、楽しみにしている。

■配信情報

『ジャガイモ研究所』
Netflixにて独占配信中
出演:イ・ソンビン、カン・テオ、イ・ハクジュ
監督:カン・イルス、シム・ジェヒョン
脚本:キム・ホス
(写真はtvN公式サイトより)

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