『おむすび』歩と結が向き合う最後の課題 細川岳&井上拓哉が最終週を支えるゲスト俳優に
NHK連続テレビ小説『おむすび』がついに最終週の初日を迎えた。
第121話の前半で描かれるのは、聖人(北村有起哉)から翔也(佐野勇斗)へのバトンタッチだ。大切な故郷で、大切な人たちと暮らしていきたいという愛子(麻生久美子)の強い希望で、糸島に夫婦で移住することになった聖人。向こうで愛子は佳代(宮崎美子)と以前から興味のあったイチゴ栽培を始め、聖人は「ヘアサロン・ヨネダ」の2号店をオープンし、理容師を続けていくことになった。
一方、新装オープンから15年以上の長きにわたり、聖人と愛子が切り盛りしてきた1号店のほうは翔也が守り繋いでいくことに。店を引き継ぐにあたって、翔也は聖人の髪を切らせてもらう。静まり返った店内で、感謝や覚悟の気持ちをハサミに込めた翔也。男前に仕上げてもらった聖人は「ええ感じや」と言葉少なに、けれど最大の賞賛を送り、「任せたで、店も家族も」と後を託す。義理の親子でもあり、師匠と弟子の関係でもある2人が多くを語らず、心と心で通じ合う感動的なシーンだった。
それから1カ月後、愛子と聖人は糸島へと旅立った。両親が安息の地に落ち着く一方で、娘の結(橋本環奈)と歩(仲里依紗)には最後に大きな課題が与えられる。
病院の管理栄養士となって10年目を迎え、栄養サポートチーム・NSTの中心的な存在として活躍している結が担当することになったのは、ステージ3の大腸がんを患っている患者・丸尾(細川岳)。抗がん剤で術前治療を受け、来週には手術を控えている。だが、抗がん剤の副作用で食欲不振に陥り、低栄養状態にあった。低栄養の状態だと術後に合併症のリスクがある。そこで結たちは担当医の井上(井上拓哉)に手術の延期を検討してもらうことに。